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2005年8月30日 (火)

物を投げるには力だけにあらず。

善光寺に行ったときに楽しみがある。
それは亀のいる池の蓮の葉の上にお金を投げること。
上手く乗ると願い事がかなうという。

いつも1円玉を投げるのだが、1円玉がすぐになくなってしまい、悔しい思いをするので今年は、1週間前から職場の同僚を回って1円玉を両替しまくった。
結果、おかげさまで約100枚の1円玉が集まった。
100グラム。
けっこう多いもんだ。
金持ちになった気がするが100円である。

本堂でのお参りも済まし、さて投げたるぞい!と気合い勇んで蓮の池に行くと…。
あらぁ??蓮が……ない。
はるかあっちのほうに「ちまっ」と固まっている。
な、な、なにがあったんだ?
毎年、これでもかっていうくらい蓮の葉っぱだらけなのに。
Zenkojihasuike

そばにいた人に事情を聞くと、どうやら蓮は亀が食っちまったらしい。
…亀よ、毎年ここで1円玉を投げるのに気合いを入れまくっている男もいるのだ。
そんな簡単に食ってくれるなよ。

それでもここでやめるわけにはいかぬ。
用意した100枚の1円玉を意地でも消化しなくてはいけない。
…わけではないのだがもう自分の中ではそういうことで話がついている。

ピッチャー振りかぶって投げました…ヘロヘロヘロヘロ、ポチャ。
さてココで問題。重いものと軽いもの、よく飛ぶのはどっちでしょう。
そう、重いものに決まってるわな。
1円玉は軽すぎて届かないのである。

そこで考えた。風を切るように投げればいいのだ。
シュッ!今度は飛びすぎるのか、蓮の葉の上でバウンドして池の中に落ちてしまう。

それでもなんだかんだで10枚ぐらいは葉っぱの上に乗せることができたのではないかと思う。
でも、毎年10枚ぐらいしか投げないけど3、4枚は乗るよねぇ。
今年はものすごく確率が低くないかい?

来年に向けてやることは、1円玉を集めることではなく、亀に餌付けをすることなんではなかろうか、と思う善光寺の夏なのであった。

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