人サマへのモノの頼み方。
さて、お墓へ向かう車中でのこと。
母親がこう言った。
「お兄ちゃん、デジカメ買って。」
はぁ?あにいってんだおめーは。
そんなもん自分で買え!
母親の言い分はこうだ。
「来年になるとあーちゃんが運動会に出るようになるでしょ?そしたらデジカメが欲しいわけ。だから買って。」
いや、だから自分で買えって。
「出来ればね、ビデオカメラが欲しいのよ。でもまずデジカメが欲しいわけ。慎ましやかでしょ?」
どこがじゃ。
だいたいばーさん、デジカメなんて使えるのかよ?
「だ~いじょうぶよ!あーちゃんのためだもん、意地でも覚えるわよ。」
さすがだね、孫のためなら何事も最優先てわけだ。
いきなりうちに来て、私の都合も聞かず『これからあーちゃんとこに行くから車出して』って普通に言い放つ人はやはり違う。
しかし、デジカメったって「あーそーですか、はいどうぞ」って言えるほどウチにも余裕はねーぞ。
「あ、あのね、ジャパネットたかたでプリンタがついて…」
まあ、よく研究されてらっしゃること。
そんなの買うぐらいだったら、女房が新しいデジカメ買ったから私の使えばいいじゃん。
これがいけなかった。
「じゃあ、それちょうだい」
しもーた!余計なことを…。
そしてとどめがこれ。
「お母さんね、来月誕生日なんだよねぇ」
最初からそういうつもりだったのね。
「人サマにお願い事をするときは正面切って人の眼を見てする。特に何かをもらうとき」っていうのはあなたの子育ての結果、私が習得したことだと思うんだけど、いざ自分に使われると腹立たしいねぇ、これが。
はぁ~~…。
デジカメかぁ。
弟のところと相談すれば何とかなるかなぁ。
この時点で買うことはほぼ決定的なんだよねぇ。
それより何より女房と相談しなきゃ。
ダメな私。
ちなみに、母親が孫のために私にするお願いの達成率はほぼ100%である。
母親がいつ来てもあーちゃんのところに行ってるもんなぁ。
車ブツけられるよりはマシだし。
ダメな私。
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