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2006年1月29日 (日)

いよいよ公開!乗り越し伝説。

最初から言っとくけど今回かなり長いよ。

以前から「私はモノすごい乗り越しばかり経験している。」ってこのブログで書いているので、いつその話をしようかと思っていたのだが、いよいよその話をしようかと思う。

私の特技はどこでも寝られることだ。
これだけを見れば、よくほかの人もいうことだし比較的多くの人に見られる特技だが私の場合はハンパじゃない。
本当にどこでも寝ちゃうのだ。
というより寝ちゃいけないところで寝てしまったりするのだ。

さて、電車での乗り越しの話。
電車の中だけに限らず乗り物の中は眠るには最高だ。
車に乗っても寝る。
でも、適度な揺れ具合、規則的なレールの響き…電車の中はやはり寝るには最高の環境な気がする。

ところで、私の性格の中のひとつに「詰めが甘い」というのがある。
この性格と、先ほどから出ている私の特技を融合させるとどうなるか?
「降りるはずの駅の直前まで起きてたのに寝ちゃった。」ということになる。
つまりは「2つ前の駅まで起きてたのに、そこで寝ちゃって乗り越した」というのがしょっちゅうあるのだ。

今回はほんの少しだがその例をいくつか紹介させてもらう。
東京近郊の路線図を見ながらお読みいただきたい。

覚えている最初の強烈な乗り越しは高校1年のとき。
私は西東京市(当時は田無市)に住んでいて、ひばりヶ丘駅を利用していた。
学校は池袋にあったので西武池袋線で通っていた。
その日はよっぽど疲れていたのか、池袋から急行に乗ったとたんに座ってグッスリ寝てしまった。
急行でひばりヶ丘は2つ目。
時間にして約15分である。
起きれるわけがない。
目が覚めると明らかに普段と違った景色の場所を走っている。
なんと単線なのだ。
そして明らかに山の中。
「え?え?え~???」と自分の置かれている状態が分からない状態。
次の駅に着くとそこには「あがの」と書いてある。
あ、吾野ぉ?
吾野って秩父のほうじゃん!
しかもワケが分からないのは自分が飯能ゆきに乗っていたこと。
私が乗ったのも急行飯能ゆき。
じゃあ、いいのか。と思ったのだがこの電車は上り電車だ。
池袋からの電車は当然下り。
吾野はもちろん飯能より先だ。
そこで、どうしてこのようなことが起きたのかよくよく考えたみた。
つまり、こうゆうことだ。
池袋から急行飯能ゆきに乗車。
降りるはずのひばりヶ丘をとっくに通り過ぎ終点飯能に到着。
普通はここから折り返しの急行池袋ゆきになるのだが、なんの冗談か、運悪くそこから西武秩父行きになってしまったのだ。
さらにそこから終点の西武秩父まで行ってもまだ目が覚めず、電車は折り返しで飯能ゆきになった。
そこから飯能に向かう途中の吾野で目が覚めた、とまあこういうワケだ。
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自分で書いててなんだがホントにバカみたい。
我ながら豪快な乗り越しである。
今では飯能から西武秩父の間には専用の車両があるので池袋からの電車が西武秩父に行くことはないと思うけど、当時はこうゆう運用があったんだと思う。
でないと説明がつかない。
今では西武秩父から先の三峰口まで直通で行ける電車もあるから、今やったらすごいことになりそうだ。

そのほか、西武線では西武新宿から田無まで帰るのにやっぱり車内で寝てしまい、終点の本川越で目が覚めて、折り返しの上り電車が最終電車で危機一髪、ということもあった。
本川越で足止めを食ったらどうにもならない。

その後、高校2年のとき小田急線の喜多見に引っ越した。
この小田急線でもかなり豪快な乗り越しワザを見せている。

学校からの帰り、急行に乗って座れたのでお約束通りの速攻の爆睡。
目が覚めたときにはかなり混雑していた車両がガラガラ…というより同じ車両には私しかいなかった。
ドアの閉まる音で目が覚めた。
電車が発車するところだった。
「え?え?え~???」と自分の置かれている状態が分からない状態。
次の駅に着くとそこには「ほたるだ」と書いてある。
ほ、蛍田ぁ?
車内の路線図を見るまでもなく蛍田は終点の小田原から2つ手前の駅だ。
ドアが閉まったのは1つ手前の富水でドアが閉まった音だったのだ。
乗り越すにも程がある。

ほかにも寝過ごしてそのまま箱根湯本まで行ったこともある。
正確には箱根湯本の2つ手前の風祭までだけど。
風祭はホームが思いっきり短くて、一番前の車両の一番前の扉しか開かない。
しかも、駅員さんが手前の駅から乗り込んできて手動で扉を開けるのだ。
そのときに空気を抜くのですごい音がするのだが、一番前の車両でグッスリ寝ていた私はその音で目が覚めたのだ。
このときはなんとなく箱根湯本まで乗ってみてしまった。
…帰らなきゃ。
当たり前である。
自宅が箱根湯本じゃない限り帰らなきゃいけない。
帰りは折り返しの同じ急行に乗る。
今度は寝ない。
寝てたまるもんか。
喜多見に帰るには向ヶ丘遊園で各駅停車に乗り換えなければいけない。
向ヶ丘遊園で各駅に乗り換える。
自宅まではもうすぐだ。
はぁ、長い帰路だったな~。
…と、ここまでは良かった。
気が緩んだんだな。
寝ちゃったのよ。
起きたら「そしがやおおくら」って書いてある。
やっちまったよ。
なんで、ここで寝過ごすかな~。
そう思いながら折り返す。
ところがだ。
…また寝ちゃったのだ。
バカだから。
起きたら「こまえ」って書いてある。
狛江から喜多見はさすがに1駅だからね。
立ったまま寝なかったよ。
用もないのに学校から家まで6時間もかかったんだよ、この時。

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ちなみに、新宿から喜多見に帰るときは、ふつう急行で成城学園前まで行って各駅停車に乗り換えるのだ。
喜多見は成城学園前の次の駅だ。
この各駅停車は向ヶ丘遊園行きが多いのだが、発車待ちの車内で寝てしまい、終点の向ヶ丘遊園まで行ってしまったことも1回や2回ではない。
なぜ1駅がガマンできないのかと自分でも思う。

就職してからは飲んで寝ちゃって終電で寝過ごして、相模大野まで行ったがもちろん帰りの電車はすでになく、タクシー代もない貧乏人だったので歩いて帰ろうと思って歩き出して2時間ぐらい歩いて駅が見えてきたのでホッとしたらなんとその駅は相模大野で結局あきらめて駅前で野宿したこともある。
冷静に考えれば相模大野から喜多見まで歩けるワケがない。
酔っ払ってたからね。
起きたら手が痛くてさ。
よく覚えてないんだけど、お小遣いをせびりにきた青少年を撃退したらしいんだよね。
覚えてないよ、ホント。

…さて。
実はこれはまだまだ序の口なのだ。
これからお話するのが一番の乗り越し体験である。
確か20代の前半だったから今から10年近く前の話である。

その日は日曜日だった。
確か花見に行ったんだと思う。
その時点で出来上がってたんだけど、帰り道の新宿で夕方から飲み始めた。
そして翌日の月曜日がたまたま休みだったので調子に乗って飲みまくった。
いやぁ、飲んだ飲んだ。
朝まで飲んで初電で帰ったのだ。
片手には「もったいないから持って帰んなよ~」と言われてもらった一升瓶。
これだけでもかなりの人間のクズ状態だが、朝の5時前じゃあんまり人はいないからまあいいだろう。
下りの初電は5時ちょうど発の各駅停車小田原ゆき。
千鳥足で電車に乗り、誰もいない車内のシートにゴローンとなった。
…その後しばらく記憶が途切れる。
起きたら…。
どうなってたと思う?
そこは超満員の電車の車内だったのだ!
「え?え?え~???」と自分の置かれている状態が分からない状態。
車内アナウンスは「町田、町田です。横浜線はお乗り換えです」と言っている。
酔ったアタマではあるがすでに大パニックである。
なにが起こったのか考えてみた。
新宿から電車に乗ったのが5時。
終点の小田原までは2時間かかるので7時に到着。
その電車が折り返して急行新宿ゆきになったのである。
普通に乗り越して町田に着いたのではなく、折り返して来たのである。
そしてここは町田。
現在の時刻は7時40分。
小田急線は都内でも屈指の混雑路線である。
そりゃあ、ラッシュの大混雑も当たり前である。
つまりどういう状況だったかというと「週初めの月曜日から大混雑のラッシュの電車のド真ん中で一升瓶抱えてシートに横になって爆酔している酔っ払いの男」というワケである。
私も今までの人生の中でいろいろな人を見てきたけどここまでの人間のクズはいなかったと思う。
ここまでの状況が自分の中で分かった瞬間飛び起きたよ、さすがに。
もうね、さすがにいたたまれなくなって次の新百合ヶ丘で降りたよ。
あの状況で同じ電車に乗り続ける勇気はなかったなぁ。

最近は電車に乗ってどこかに通うということも少なくなって、数の上では乗り越す回数も少なくなった。
私の周りには「2回車庫に行ったことがある」っていう強者もいるので私なんかまだまだだと思う。かな?
終点で車庫には入る電車の車内を点検しない鉄道会社もどうかとは思うけど…。
電車に乗るときはもうちょっと気合い入れて乗らなきゃなぁ…と決意を新たにするのだが…。
30分で忘れるな、きっと。
いや、電車の中で寝たら忘れちゃってるよ。
ダメじゃん。

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コメント

すごい、すごいゎww

そして『長っ!』(笑)

私は鉄道マニアの人ってよく分からないけど、てっきり『電車に乗って、運転席を見る』とか『写真撮る』とか『時刻表読む』とかなのかなぁ~って思ってたから、くうさんみたいに乗ったらすぐ爆睡だなんて意外だゎ~(笑)

しかし、スゴイねぇ~↑↑

でも、たくさん電車に乗れて良かったね♪(笑)

でも・・・

>週初めの月曜日から大混雑のラッシュの電車のド真ん中で一升瓶抱えてシートに横になって爆酔している酔っ払いの男

これはツライね(*_*)
誰か起こしてやってよ~!って感じよね(笑)

投稿: えのっち | 2006年1月29日 (日) 20:00

>私は鉄道マニアの人ってよく分からないけど、てっきり『電車に乗って、運転席を見る』とか『写真撮る』とか『時刻表読む』とかなのかなぁ~って思ってたから、くうさんみたいに乗ったらすぐ爆睡だなんて意外だゎ~(笑)

それはとても正しい。(笑)
そして私もよくやる。


>これはツライね(*_*)
誰か起こしてやってよ~!って感じよね(笑)

いや、私でも放っとくね。
こんなヤツ。(爆)
私の人生の中でも気まずかった瞬間の5本の指には入るね、これ。

投稿: くうみん@管理人 | 2006年1月29日 (日) 22:00

あはは(爆)

確かに気まずいけど、元々酔ってるから
そのまま酔っ払ったフリして

『スイマセ~ン(*_*)』

とか言って座り直して寝たフリすればよかったのに(笑)

でもねぇ~。

どんなに酔っ払っても『一瞬だけ正気に戻る瞬間』があるんだよね。あれなんなんだろうね。
きっとその時だったから降りちゃったんだね(笑)

投稿: えのっち | 2006年1月29日 (日) 23:56

正確に言うと「町田で慌てて座りなおしたが、さすがに回りの視線に耐えられなくなって次の新百合ヶ丘で降りた」って感じかな。
10分ぐらいは針のムシロに座ってたのよ、コレが。

投稿: くうみん@管理人 | 2006年1月30日 (月) 00:03

あっ、やっぱり^^;
意外に人の視線って『刺さる』よね(爆)

私が逆の立場だったら確実に『視線で刺し殺してる』と思うよ(爆)
朝はピリピリしてるから余計にねww

投稿: えのっち | 2006年1月30日 (月) 00:57

もう、あんな思いはしたくないですね~。
酒は飲んでも飲まれるな。
そう自分に言い聞かせて10数年。
成長のあとはまったく見られません。(爆)

投稿: くうみん@管理人 | 2006年1月30日 (月) 01:08

風祭駅では一両分しかドア扱いしていないので、昔は小田急の車掌がもう一人登山補助車掌として、小田原・箱根湯本間を往復していました。今は経費削減のため、下りは箱根登山の駅係員が、上りは小田急の担当車掌がコック扱いをしています。(そんぐらい知っているよね)  今はダイヤがイッパイなので、折り返しの時間がなく、寝過ごしている人を起こすこともできません。
月曜日の初電は多いですね座席占領しちゃう酔客が・・・乗ったときは空いているのですが、段々混んでくる。あのようなときは誰も起こしてくれませんね。
現役時代、駅の降車ミスで遊園のY線と相武台の車庫まで連れて行ったことがあったなぁ。

投稿: conductor | 2006年1月30日 (月) 16:05

風祭の駅扱いの話は知らないなぁ。
だって行かないもん。
なかなか。
新宿から乗って乗り越しても「なぁんだ町田かぁ、思ったより手前で目が覚めたな。」と思えるようになれば一人前でしょう。

ところで最近知ったんだけど、「インター」「サバー」は「インターアーバン」「サブアーバン」の略だったんだね。

投稿: くうみん@管理人 | 2006年2月 1日 (水) 22:56

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