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2006年2月14日 (火)

今日はただの火曜日じゃん。

なに?
今日ってセントバテレンタインデー?
なにそれ?
センベイかなんかあげる日だっけ?
…っていうのはこち亀のネタ。

胸クソ悪い日だなぁ。
って言っちゃうとカワイクないのだが、今まで女房以外の女性にチョコレートなんかもらったことがない。
要は私には縁のない日だ。

今回はえのっちさんに「楽しいバレンタインの思い出をトラバしてね。」と言われているのだ。
ない!
…終わっちゃったじゃん。
いままでトラックバックなんか飛ばしたことはないのだけど、(やり方よくわかんないのもあるけど)初めてトラックバック用の記事を思い出の少ないバレンタインについて書いてみようと思う。

実はこないだえのっち姉さんと飲んだときにあらかたしゃべっちゃったらしいんだけどあえて書こう。

うちの弟は実によくモテた。
幼稚園のころからバレンタインの日にはカバンにぎっ…しりチョコレートを入れて帰ってきた。
そのころの弟の趣味といえばスカートめくりだ。
つーか潜ってたこともあったぞ、確か。
…スマン、弟よ。もう時効だ。よいではないか。
でも、なぜかモテモテだったのだ。
このころからだな、女心がすでにわかんなくなってたのは。

一方の私といえば、先に述べたように女房以外の女性には一切チョコレートをもらったことがない。
ましてや、「先輩!このチョコ私の気持ちです!」とか、「前から好きだったんです!」何ていう経験はまっ………たくない。
高校時代はそういう経験が1回ぐらいあってもいいのだが、これもない。
当たり前だ。
うちは男子校だっつーの。
でも、他校の女の子にでも…ないない。
だって、オタクの集まりみたいな学校だったんだもん。
ムリだってば。

まあね、同じ兄弟でもずいぶん違うわけよ。
うちの弟は昔から背が高くてね、スラっとしてて顔もクッキリハッキリしてるタイプ。
私は正反対。
まぁ、外からは頭の中はわかんないからね。(←負け惜しみ)

さて、前置きが長くなったがここからがバレンタインの想い出の本題。
実はね、私も1回だけチョコレートもらったことがあるんだよね。
あれはたしか小学校6年のとき。

ハッキリ言って、子どもの頃の私は神童。
すんごい頭良くてテストではいっつも100点。
勉強しなくてもできたんだよ。
だってバカなことばっか言ってて、野山を駆け回る毎日で勉強なんかまったくしなかったもん。
でも、女の子には縁がなかった。
好きな子はたくさんいたんだけどね。
これは今と変わってないや。

そんな中で私のことを気に入ってくれる子がいた。
その子は、豊かというかでっかいというか…。
小学校6年生で身長が163センチ、体重は100キロはあろうかという女の子だった。
当時のあだ名は「限界」。
体重計が限界だからだ。
ひでーあだ名。
子どもって残酷だよな。
でも、ここでは便宜上限界ちゃんと呼ばせてもらう。
その方がここでは書きやすいから。ゴメンネ。
そんでね、私も男子なので、女子には「なんでー、ばーろー。」とか平気で言うようなバカ男子だったのだが、限界ちゃんにはどうも弱くて「あ、ゴメンね」とか言ってたのだ。
そのあたりが気に入ったらしい。

限界ちゃんが私のことを好きだということは薄々気づいていたし、限界ちゃんの仲良しのミホちゃんとミカちゃんがいろいろ情報を流してくれてたので分かっていた。
バレンタインが近付いてくるにつれて「なんかあるかな?」とも思っていた。

そして、バレンタイン。
ハッキリ言って20年前の小学生がバレンタインでドキドキソワソワしませんや。
いつもどおり学校から帰ってきて遊びに行った。
帰ってくると玄関になんか箱が置いてある。

「お母さ~ん、これな~に?」と聞くと「なんか、アンタに渡してくださいって大きな女の子が置いてったよ。」だって。
あー限界ちゃんか、とわかった。
でも…あんまりキレイな感じじゃなかったんだよな。
手作りなんだけどね、箱にボコボコ入ってて、個別に包んであるんだけどサランラップでグシャグシャに包んであったの。
でもね、気は心じゃん。
名より実じゃん。
今から考えれば小学校6年生の女子なんてそんなモンかも知れないよ、確かに。
とは思ったんだけど、やっぱ食う気がしない。

夜までそのままほっといた。
寝る前になんか気になったので食ってみるか、という気持ちになってひとつ食べてみた。
…ん?なんか味ヘン?でもチョコレートがそんなわけないよな。気のせいだな。
そう思ってもうひとつ食べてみた。
…ん?やっぱりなんか味ヘン?
と思って、さすがに食うのをやめた。
そして就寝。

翌朝。
ん?ん?ん?
…イタタタタタ。
「お母さ~ん、おなかいた~い!!!」と叫べるような状態じゃなかった。
もう、みぞおちのあたりを突き上げるような痛み。
胃痙攣とか、持病の癪とかそんな痛み。
幸いうちの母親は車を運転できたのでそのまま小平の昭和病院へ直行。

診察では「原因はよく分からないけど、痛くなったらまたいらっしゃい。」と言って帰された。
そのまま車で帰宅したのだが、うちに着いて車から降りる前からもう痛い。
そのまま昭和病院にトンボ返り。
どーもー、痛くなったからまた来ました~。
まだ帰宅してませ~ん。
緊急診療を行い、先生が「じゃあ泊まってこうか?」というので急遽入院することになった。

先生が「なんかヘンなモン食べた?」って聞く。
…だって、晩ご飯がヘンだったら家族全員同じ症状のはずだし、給食だったら同級生がみんな同じ症状なハズだ。
すると…アレ?
チョコレート?
うわっちゃー、だよな~ヘンな味したもんな~。
やっぱ食べ物ですか?
「食べ物とは断言できないけど、その可能性が高いね。細菌が入った食中毒というよりもその時食べたものが何らかの作用を起こして炎症を起こさせたんだろうね。」
…難しいことはよくわかんないですけど、それって食中毒っていうんじゃないの?
診断は「急性胃腸炎」。
そのときは子どもだったからよくわかんなかったけど今考えると実に当り障りのない病名だな。

それから、キッチリ一週間。
昼寝し放題、上げ膳据え膳つきで、コレで酒でも出りゃ最高(小学校6年生!)って生活をして無事退院。

学校に行くと、ミホちゃんとミカちゃんがさっそくやってきた。
「どうしちゃったの?入院なんて…。」
絶対言うなよ、原因はわかんないんだけどたぶんチョコレートだと思うんだよ…。
と言うと2人は顔を見合わせて「やっぱねぇ~。」
どゆこと?どゆこと?
「私たちさぁ、実はあのチョコレート作ってたときにその場にいたんだよね。まな板にチョコレート流して作ってたんだけど、そのまな板がカビだらけで…。」
うわ!聞きたくない!
実は、以前に限界ちゃんのうちに1回みんなで勉強しに行ったことがあったのだが、その時にかなりパンチの効いた台所を見たのだ。
散らかり放題で汚かったんだなぁ。
あそこで作ったのかぁ。
それならイチコロだなぁ。

でも、それならそうと教えてくれりゃいいじゃん!
「だって、アンタのところに行くかわかんないし、バレンタインの当日に食べちゃったらいつ教えてあげんのよ。」
確かに。そらそうだ。

…とまあ、これが私の数少ないバレンタインデーの素敵な思い出。
なんというか…。
今だと笑い話だけどね。

ちなみに後日談。
その時、実はミホちゃんは私のことが好きだったんだって。
でも、限界ちゃんが私のことを好きだったので遠慮してたんだって。
なんで言ってくんなかったんだよ!
実は私もその時ミホちゃんが好きだったのだ。
知ったのはずいぶん経ってからだけどね。

限界ちゃん、ミホちゃん、ミカちゃんとは中学を卒業するまで同級生だったんだけど、限界ちゃんとはその後まったくなんにもなかった。
ミホちゃんはいわゆるヤンキーと付き合い始めてご本人も見事なヤンキーに。
ミカちゃんはどうしたんだっけなぁ、記憶にもないや。
卒業まではいたはずなんだけどね。
中学に入ったらまったく口も利かなくなっちゃった。
よくありがちだけどね。

だってさ、素敵な思い出なんてないんだもん。
同級生にノリピーが大好きなヤツがいてソイツがいっつも言っていたので2月14日はノリピーの誕生日ってのは覚えてるよ。
あとね、バレンタインといえば国生さゆり。
世代的にね。
♪ばれんたいんでえきいっす、っと~。
そんだけだね。

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コメント

笑った・・・いつもおもしろい文章ですね。
私もバレンタインデーに関係の無い人間ですから。日生の人からもらうくらい?!

高校三年間全く縁が無かったかもしれないけど、実はあなたに気持ちを伝えたい人がいたかもしれないのよ?! 男子から男子へ・・・両刀の君なら素直に受け止められるでしょう。
あと入院で思い出した!!高校生の時、君が虫垂炎で入院する前、君のオナラが異常なまでに臭くてさ~ 友人たちと一緒に各停向ヶ丘遊園行き乗ってて、君が一発かましたわけよ・・・車内が異臭騒ぎになって梅が丘で飛び降りたことを思い出した。 ごめんねこんなところで暴露しちゃって・・・もう時効だよね。

投稿: conductor | 2006年2月15日 (水) 15:50

追記!!
限界さんの台所もすごかったみたいだけど、
君の田無の台所もすごかったよ・・・炊飯器に入っていたご飯が緑色になってたときはびっくりしたなぁ。あれはカビ?

投稿: conductor | 2006年2月15日 (水) 15:54

そうそう、大切なことを書き忘れていた。
限界ちゃんはものすごくおとなしい子で、人と話をするにもほとんど話のできない内気な子だった。
今だったら見方は全然違うんだろうけど、小学生はバカだからね。

私は両刀だけど…違うって!
でも仮に両刀だとしても男の好みのハードルはかなり高いからね。
そうカンタンにはアタシは落ちないぜ。

そんで、梅ケ丘の話?
そんなことあったっけかねぇ。
ご飯のこともよく覚えてないや。
そんなことあったかもね。

投稿: くうみん@管理人 | 2006年2月16日 (木) 00:52

時効ついでに、兄がもらってきたチョコを兄に黙って喰った事があります。ちなみに市販品だったから、平気でした。数少ないチョコ喰ってゴメンネ兄。

投稿: 管理人の弟 | 2006年2月16日 (木) 01:14

おー、あーちゃんパパだ。
お前、初めて来たな。

…で、誰からもらったの食ったんだ!
と思ったが、本命チョコなんてもらったことないからいいか、別に。
それとも、私が知らない間に本命チョコをもって来た子がいたのか?
んなわきゃない。

投稿: くうみん@管理人 | 2006年2月16日 (木) 21:28

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