お金を拾ったりした話。
eimeisさんのブログのこの記事を読んでまた思い出したことがある。
なんか便乗ばっかしてて申し訳ないなあ。
eimeisさん、ごめんなさい。
私は過去に2回財布を落としたことがある。
1回は羽田空港で、もう1回はバンコクのタイでだ。
羽田の時は財布ごと出てこなかった。
現金は14000円入ってたけど、それよりも免許書やらカードやらが入っててそっちの方が痛かった。
タイの時はなんと財布が見付かったのだ。
現金こそ抜かれていたもののあとは無事だった。
唯一行ったことのある海外旅行がタイなのだが、タイでなくしものが出てくるなんて宝くじに当たるくらいスゴいことだとみんなに言われた。
それはわかる。
だから私は宝くじに当たらないんだな。
納得するところが違うだろ。
ホテルに電話がかかってきた時は英語で話したのだがあの時ほど相手の言ってることもわかって、自分も英語がペラペラ出てきたことはない。
授業料としては高かったものの、この事件で私はタイが余計好きになった。
また行きたい。
話が逸れまくったな。
また更に余談で恐縮だが、むかしまだお台場ができたばかりのころ、友だちと車でお台場に行った。
ホントになにもなくて、テレコムセンターができたばかりだった。
そこで友だちが「財布落とした!」。
なんと45000円も入っているという。
こりゃあ出てこないわ…、と思っていたのだがどうなったと思う?なんと、4日後に警察に届いたのだ。
世の中にはこういう人もいるんだよな~。
さて、そろそろ本題に移っていいかしら?
おせーよ。
こんな落し物人生の私が珍しくお金を拾ったときのお話。
いまから7年前のこと。
世田谷区に用賀という町がある。
東名高速の東京インターがある場所だ。
そこにいまでもよく行く「柳屋」というラーメン屋がある。
当時はホントに柳屋中毒というぐらい通い詰めていた。
当時の彼女だった女房とラーメン屋から出て道を歩いているとなんか紙切れみたいなのが落ちてるんだな。
近くに行って拾ってみるとなんとそれは一万円札。
しかも3枚重なっている。
こんな大金を拾うのは初めてだ。
ホントにかっぱらっちゃおうかと思った。
だってお金が裸で落ちてるんだよ。
もらったって証拠は残らない。
しかし幸か不幸か目の前が交番だったのだ。
どうしよう。
心の葛藤は続く。
頭の中ではワタシ国会が開かれていてしかも紛糾している。
しかし、総理大臣(ワタシ)の「どうせ裸だから証拠はないし届けたとしても絶対持ち主は見付からないから半年後には自分のものになる。ネコババしたら捕まるけど、届けたなら届けたという義務は果たせるわけだしそれなら英雄だ。」という意見があり、その後採決したところ、届けるべきという与党の意見が大勢を占めたため届けることとあいなった。
実はその前日に女房は大事な資格試験に落ちていたのだ。
私は女房に言った。
「あのお金は名前が書いてあるわけじゃないし証拠もない。あんなものの持ち主が見付かるようなそんな奇跡みたいなことがあるなら来年の試験には絶対合格するよ。」
一種の気休めのつもりだった。
ところがだ。
数日後、所轄の玉川警察署から電話があって持ち主が見付かったというのだ!
あ?
それこそ「名前も書いてないのになんで分かるわけ?」と思ったので電話口のおまわりさんに「お金を手放すのが惜しいわけじゃないが適当な判断で持ち主を特定するのは納得できないので状況を調査して報告してほしい。」と言って電話を切った。
しばらくして交番のおまわりさんから電話があって「私が受けました。届いた直後に紛失の申し出があって時間と場所と状況から総合的に判断して本人と断定しました。」と言う。
そこまで言うなら間違いないんだろう、と引き渡しを承諾した。
落し物を取りに行くには拾った人が持っている書類を持って行かなくてはならない。
拾得者には5分から2割のお礼が請求できる権利がある。
落とし主が私のところに書類を取りに来ることになったのだがどんなヤツだ?
ふざけたヤツなら2割踏んだくってやる!と息巻いていたのだが…。
現れたのはおばあちゃん。
いくら私でもこの人からは踏んだくれない。
しかも私が書類を渡す前に「これ少ないですけど…」と封筒を渡された。
私は素直に書類を渡した。
あとで封筒を開けてみると3千円が入っていた。
1割か。
非常に妥当な金額である。
たしかこのお金は使うのをためらってどこかに寄付した覚えがある。
ちなみにその一年後どうなったか。
私の予言通り女房は見事に試験に合格したのだ!
いいことはしとくもんだ。
私はいまだにあのお札の間には菅原道真公がいたんじゃなかろうかと半ば本気で信じている。
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コメント
こんばんは。
こちらに来るのが遅くなりました。(笑)
私も、おばあちゃんの財布というか巾着袋を
拾い警察に届けました。中身は2000円と
ハガキが10枚くらいでした。そして、数日後
に連絡があり、おばあちゃんからお礼をと
言われましたが、最初から私は何も受け取る
など考えてもいませんでした。もちろん、
「何もいらないですよ。これからは落とさない
ように気をつけてね」と言って別れました。
私は、お金にしろ物にしろ落とした方が困っ
てるんだろうと思い届けるだけで、お礼は
「ありがとう」の言葉で十分だと思います。
でも、1億円拾ったらお礼の言葉だけでは
ないかもね・・・(笑)
投稿: eimeis | 2006年3月 4日 (土) 20:35
まあ、私もお礼ありきではなかったんですけどね。
なんというか、そんなもん落っことしたのってどんなヤツだろうって思ってたわけです。
投稿: くうみん@管理人 | 2006年3月 4日 (土) 23:10