部長の遺言
気がつけば4月である。
気づくのが遅すぎである。
3月で長年仕事で付き合ってきた人たちとの別れがあった。
どの会社にもある「定年」である。
あ、タイトルに「遺言」てあるけど、部長は死んでないからね。
「北の国から」の最終作「遺言」で黒板五郎が死ななかったのと一緒だ。
送別会で、バカ話をしていて散々盛り上がったあと、マジメな顔になって部長が話し始めた。
こんな内容だった。
人間は生きていく上でも、仕事をしていく上でも人とぶつかるところがたくさんある。
お互いに主張をして、お互いに譲らなかったらどっちにも進めない。
四つ相撲だな。
だからお互いに譲れるところは譲ってうまくやっていくんだ。
お互いに譲るってのが優しさってやつなんだ。
優しいってのは人を憂うって書く。
これを妥協って言う人もいるけど、そうじゃないんだ。
それをオレの遺言として覚えておいてほしい。
…部長はエラい人だけど、エラぶらないとってもいい人だった。
マジメじゃないわけじゃないけど、マジメな話をするタイプの人でもない。
肩書きより人柄で仕事をしているようなタイプだった。
仕事はできる。
じゃなきゃ部長なんてやってない。
風流な趣味人である部長。
どうか、好きな趣味を生きがいにしていつまでもお元気で。
もっと一緒に仕事していたかったね。
本人は冗談じゃないだろうけど。
定年は早い気がする。
…定年が遅すぎるバカが多いのも事実だけどね。ケッ。
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コメント
世の中そんなモンだよね。辞めて欲しくない人はそそくさと居なくなり、いらないヤツばかりが残る。あちきの身近にも3人は居るね。そんなヤツ。あちきが一番そう思われてたりして・・。
投稿: あーちゃんパパ | 2006年4月22日 (土) 23:37
弟。
自分の評価は人が決めるもの。
他人の評価は51点、つまり過半数あれば最高点と思っていたほうがいい。
でも、自分の評価が上がるように努力をすることに越したことはないよ。
ガンバレ。
投稿: くうみん@管理人 | 2006年4月23日 (日) 23:37