山手線が大変だ!
すっかり遅くなってしまったが、山手線の事故について書くことにする。
この話題、書き忘れていたらブログをお読みいただいている各方面から「日本の鉄道業界に多大な影響を及ぼす人間がこの件について言及しないのはいかがなものか」というお声を多数頂戴したので書くことにする。
…んなわきゃない。
アンタどんだけエラいんだっちゅーの。
今回の事故に関しては、似たような問題が発生していたにもかかわらず工事の続行を許可したJR東日本の責任は重大である。
それに、今回は運がよかったとしか言えない部分がたくさんある。
幸運が重なって大事故を免れたのだ。
まずは線路の歪みの大きさ。
5センチの高さに浮き上がって…ということらしいが、ミリ単位で調整を行っている鉄道の線路において5センチというのはとてつもない大きさである。
それにただ5センチってったって、100メートルに渡っての5センチと10センチの範囲で5センチ浮いてるのとはワケが違う。
それに、状況もツイていた。次にゆがんだのが直線部分であったこと。
そして、ゆがんだのが左右の線路で同じ場所であったことだろう。
これがカーブの中だった場合にはゆがみは左右でずれるし、直線でも道路が垂直に交わっていなくてもずれる。
両方同じタイミングで乗り上げたらひょっとしたら転覆はしないかもしれないが、左右にずれていて、どっちかだけ車輪が乗り上げたら確実に転覆する。
今回はひょっとしたのだ。
あのあたりは複々線で、隣の線路を埼京線がすごいスピードで通過していく。
転覆した電車にそれが突っ込んだら…。
想像を絶する事故になることは確実だ。
それからエラいのはなにより事故を防ぐ運転をした運転士だ。
テレビで現場を見たけど、冗談かと思うぐらいに線路が「ぐにゃ」っと曲がってた。
この運転士は表彰してあげてほしいくらいだ。
JRとしてはムリだろうけどね。
やったら問題になるだろう。
最近は乗り物の運転士が悪者になっているケースが多いけれど、ほとんどの運転士はマジメにきちんと運転しているのだ。
私の友人には鉄道関係者が山のようにいるが、電車の乗務員はキツい仕事なんだよ。
それだけは覚えておいていただきたい。
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コメント
こんばんは~。
なんとタイムリーな!というか息子が今、山手線の駅名を覚えようとしてます。先日、母親と一緒に東京へ行ってきたからです。それから、教育テレビのクインテットっていう子供番組でも「山の手線の歌」を聞いていた影響です。(笑)
交通図を見て、東京からスタートして内回り外回りの順番を覚えるつもりらしいです。
投稿: eimeis | 2006年5月13日 (土) 19:12
eimeisさん。
コメントを書こうかと思ったのですが、あまりにも長すぎたので独立したひとつの記事にすることにしました。
こちらに書きましたのでよろしかったらごらんください。
あんまり役に立たないかも知れませんが…。
投稿: くうみん@管理人 | 2006年5月14日 (日) 00:26