結婚記念日なのだ!
…長いよ。
実はきのう5月31日はわが家の結婚記念日である。
前に「結婚したのは4月1日のエイプリルフール」って言ったけど、あれは入籍。
5月31日は挙式をした日である。
うちは3年前の5月31日、結婚式を挙げた。
興味がある方は見てみて欲しいが3年前の5月31日、東京では何があったか。
実は台風が直撃とは行かないまでも、その影響でハンパじゃない大雨が降ったのだ。
5月に台風って…。
やろうとしたってできる演出じゃない。
ちなみに5月に東京に台風が来るのは34年ぶりとのことで、前回の阪神タイガーズの日本一が21年ぶりだったことを考えるとそれだけでもスゴい。
横浜ベイスターズの38年ぶりの日本一にはかなわないものの別に野球をするわけでもないからまあいいか。
まったく前途多難な夫婦である。
紆余曲折あって、結婚がずれ込んだり、ものスゴい演出をして今から考えると顔から火が出るような恥ずかしいプロポーズをしたりして、結婚までなんとか漕ぎ着けた。
なんたって9年半付き合って結婚するので、なんかしらのきっかけがないと結婚になんて踏み切れないものである。
ここでプロポーズでもしないと踏ん切りがつかないし、将来子どもができたときに「お父さんはプロポーズもしてくれなかった」なんて何十年も言われつづけるのも困るから一応プロポーズはした。
この辺の話はまた今度とする。
できれば恥ずかしいからイヤ。
婚約指輪も準備した。
前にも書いたかもしれないが、結婚前に婚約指輪も用意できない男に向こうの親だって安心して娘をやれないだろう、と思って準備したのだ。
せっかくなので一から作ろうと思って、宝石屋さんに行ってダイヤモンドから選んで、デザインも女房に自分でさせた。
美大出の彼女は楽しくデザインしたようで、満足のいくものができたみたいだ。
ここが今でも仲良くさせてもらってるアダンだ。
しかし、この時点で私の貯金はゼロ。
よく、このタイミングで結婚を決めたものだ。
結婚式までは一年ある。
どうしたか。
貯金したさ、必死で。
それと、女房殿のご尽力もあった。
ある日、女房がお金をくれた。
10万近くあったと思う。
???。
当然私はチンプンカンプン。
すると女房はこう言った。
「いっつもデートしてるときに、あなたが私の分まで出してくれてた分のうち、割り勘で私が払うべきものを貯金しておいたの。だからこのお金はあなたのもの。好きに使って。」
手前味噌で大変申し訳ないが、ものスゴく感動して泣きそうになった。
つーか、確か泣いた。
このときに「コイツと結婚決めてよかったな」と一番強く思った。
お金だけの問題じゃないよ。
しっかり度とか優しさとかね。
9年以上付き合ってても気づかない部分があったことに落胆しつつ、9年以上付き合っててもまた新しい部分が発見できる嬉しさも実感した。
結婚式に際して決めたのは「自分たちの身分相応のことをすること。できないことは無理してやらない。ただし、ご好意には甘える。」だった。
なので、結婚式については、会場も、料理屋も、写真屋も、花屋も自分たちで手配しなきゃいけなかったし、メニューからデザインから、配置や進行に至るまで自分たちでやることになった。
なんたって司会も自分たちでやったんだから。
結局費用的には100万円以内で収まったんじゃないかな?
ウェディングドレスはどうしても「レンタルじゃイヤ!」ってことだったのでどうしようか考えたのだが、レンタルで一番安くて2着セットで25万、なんていう所しかなかった。
一方、デザインから何から全部含めて20万ていうお店を見つけた。
何件もお店を回ったのだが、このお店が一番よかった。
下町のアットホームなお店だった。
こちらのワガママにも答えてくれた。
2着作るのはムリだから、レースのエプロンを外して襟元を変えればお色直しになるんじゃないかな?っていう注文にも答えてくれた。この店はいい事づくしだったな。
自信を持ってオススメできるので名前を挙げるが、荒川区は三河島の「エンジェルキス」というお店だ。
ちなみに費用は彼女のご両親が出してくれた。
感謝!
会場は近くの教会を予約。
安いよ~、教会は。
結婚式場じゃないから。
披露宴はそこの集会室を借りた。
会場は立食。
料理はブッフェ。
ただし、年寄りもたくさん来るので着席コーナーも用意した。
会場の配置図を前もって作っておいて当日のお手伝いの人にもすぐに取り掛かってもらえるようにした。
写真屋さんにも企画書を渡して撮る写真やテーマを指示した。
料理屋さんにも何度も足を運んで年寄りでも対応できる料理を相談した。
あとはお花屋さんかな。
お花屋さんてセンスが勝負じゃない?
だから、店先にセンスのいいアレンジなんて置いてあったら「お!このお花屋さんいい!」ってことになる。
あったんだよ、三軒茶屋に。
仲のいいご夫婦がやってるお花屋さんでね、人柄もいいなぁと思ったからこのお花屋さんに決めたの。
ここも今でも仲良くさせてもらってるアガットというお店だ。
うちは両親の兄弟が多い。
しかもみんな仲がいい。
だから、誰を呼んで誰を呼ばない、ってわけにいかず、まあいいや全員呼んじまえ!ってことになった。
うちを呼べば女房のうちだって呼ばなきゃいかんわな、ってことでみんな呼んだ。
ご祝儀は、あんまり負担になるのもイヤだったので、みんなと相談して、「結婚式っていくら包む?」「3万円。」「2万円でもいいんじゃない?」「2万円だなあ。」「でも2万以下を包むことは?」「さすがにそれはないなぁ」「ないない」ってことで2万円て会費を決めさせてもらった。
もちろん、余分にご祝儀をくれる人もいたけどね。
これも感謝!
これだけ用意していても追加したかったり変えたいものは出てくる。
私の場合、ウェルカムボードっていうのを用意していなかった。
というより存在を知らなかった。
雑誌に載っていて、こんなのいいなぁ、と思って値段を見ると…2万6千円!
こんな高いものいらない!
でも、これなら作れるんじゃない?と思って作ったのがこれだ。
実はこの文字は刺繍になっている。
作ったのは私。
最初に文字を転写する時点から大変だったのだが、何とか仕上げた。
私の母親にもかなり助けてもらった。
というのは私も母親もこういう細かいチマチマした作業が大好きなので見つけるとやっちゃうのだ。
最初は時間のある時…なんて思ってやっていたのだが、そのうち時間がなくなって、会社でもバスや電車の中でもやるようになった。
最初は男がこんなのやるのは恥ずかしかったのもあるし、周りが注目するのも恥ずかしかったのだが、そのうち注目が快感になってきたのか開き直って作ることができた。
そんなこと言ってられなかったしね。
ちなみに、真ん中の天使の羽は女房の作品だ。
キレイでしょ?
ちなみに制作費はもちろんゼロ。
材料費は刺繍糸が5本で500円、布はハギレで50円、天使の羽が400円。
額は3000円ぐらいしたけどね。
それでも買うより全然安かった。
当日は大雨で強烈な思い出が残ったけど、みんなに助けてもらっていい結婚式にすることができたと思う。
批判には耳を貸さないし、結婚式を批判するような人とは口を利きたくないもんね。
それから、もっとも大事なこと。
この時、私のおばあちゃんが入院していたのだ。
ガンでもう助からないことはわかっていた。
結婚式には寝台車を使ってでも来てもらうつもりでいたけど、やっぱりダメで来ることができなかった。
結婚式まで持たないかもしれないよ、っていう話もあったぐらいだった。
でも、おばあちゃんは頑張ってくれた。
私は初孫でもあり、大変なおばあちゃん子だったので来てもらえないのは残念だったけどおばあちゃんの体調が一番だ。
それでもどうしても見せたかったので、私の貸衣装を前日から借りておばあちゃんが入院している病室に、女房はウェディングドレスを着て二人で見せに行った。
あの時のおばあちゃんの嬉しそうな顔と、「かっこいいねぇ」という言葉を私は一生忘れない。
意識のはっきりしているときとそうでないときがあったのだが、その日はしっかりとしていてくれていた。
3人でデジカメで写真を撮った。
いい写真だったのだが、ショックなことにこの写真は後日パソコンに取り込む際に何かの拍子で消えてしまったのだ。
おばあちゃんはその3ヵ月後天国に旅立ったのだが、「きっと、オレのことが大好きなおばあちゃんが天国に持って行っちゃったんだね」、ということにしている。
それに、写真なんかに頼らずに自分の記憶にしっかり留めておきなさい、っていうおばあちゃんからの叱咤激励な気がしたのだ。
私はおばあちゃんの話に弱いんだ。
これを書きながらも涙を拭き拭き書いている。
まあ、そんなこんなで長くなっちゃったんだけど、これは結婚式のほんの一部。
また、機会があったら書かせてもらうことにしよう。
まだ結婚して3年だからね。
これからのほうが長いもん。
仲良くしてやってくださいな、女房殿!
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コメント
あれから三年ですか・・・早いですね、、
結婚式までにこんな苦労があったのかと初めて知りました。いい結婚式でしたね!!参加できて良かったです。当時の写真が出てきました・・・みんなカメラに向かって指を差しているのはなぜ?
いつもカメラに向かって指差(しさ)ね・・・
私も結婚を考えた時期がありましたが、しなくて正解だったと思います。危うくバツがつくところでした。
手作りの結婚式いいじゃないですか!!
これからもお幸せに・・・
追記 会費2万円をふざけて出してしまい申し訳ございませんでした。ここでお詫びいたします。
投稿: conductor | 2006年6月 1日 (木) 16:09
いえいえ、あのご祝儀はウケたのでよかったですよ。
投稿: くうみん@管理人 | 2006年6月 1日 (木) 18:06
こんばんは~。
ご結婚3周年記念おめでとうございま~す!!
5月に台風とは驚きですねぇ。って、くーみんさん。実を言うと、私たち11年前の9月に結婚式をやったのですが、その日も台風が近づいていたので、大雨だったんです。(笑)こんな所まで、くーみんさんに似てるとは。。。(驚)
あっ!この記事、ちゃんと最後まで読んでないです。。。また、後でゆっくり拝読させて頂きま~す!!
投稿: eimeis | 2006年6月 1日 (木) 19:54
すっかり遅くなりましたが・・・。
結婚記念日おめでとーーーーっ!!!
いやね、昨日ね、ちょっとパーチーあったからね
ネエサン飲み過ぎてね、朝早く起きちゃったんだけどね、この日記もちゃんと読んだんだけどね、
頭ボォーーーーーーッとしててさ^^;
つか、写真UPされてないなぁ~ってトコで
自分のブログに戻っちゃった^^;
今はちゃんとUPされてて見れて良かったww
アナタは昔からマメな人なのね。
ブライダルプランナーやってた私も脱帽。
自分の時なんて私一人で準備したから
精神的に追い詰められて体重6キロ落ちて。
披露宴当日はあまりの開放感から飲みまくり・・・記憶なし(プッww)
余談ですが5月30日は私の両親の結婚記念日☆
当人は忘れてたみたいだけどね。
くうさんの日記を読む限りですが、ホント2人ともお似合いだと思う。
夫婦の縁って不思議だよね。
これからも仲良く楽しく過ごしてください♡
さてさて、私はこれから日記の後編書かなきゃw
投稿: えのっち | 2006年6月 2日 (金) 02:09
eimeisさん。
そうですか。
台風の中の結婚式ってなかなかできないですよね。(笑)
でも、11年前の結婚て、奥様はずいぶん若いときに結婚されたのですね。
まあ、残りはゆっくりご覧ください。
えのっち姉さん。
ここんとこおとなしいなぁ(?)って思ってたらそんなことがあったのね。
もうね、あの時は「もう一回結婚式できれば完璧にやれるのに!」って本気で思ったよ。
自分ではホントにウェディングプランナーの気分だったな。
後半読んでコメントしといたよん。
投稿: くうみん@管理人 | 2006年6月 3日 (土) 01:51