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2006年10月30日 (月)

幕末維新祭り。

世田谷区の若林に松蔭神社という場所がある。
ここは文字通り、幕末の志士、吉田松陰を祀った神社である。
ここで、毎年、松陰のふるさとである山口県萩市からたくさんの人が来て、幕末維新祭りというのをやっている。
ちなみに、今でも萩の皆さんは「松陰先生」と呼ぶので私もそれに倣わせてもらう。

以前にこのお祭りに関係のある仕事をしていて、今でも毎年遊びに行っている。
今回は、女房と弟家族で行ってきた。
もちろん姪っ子のあーちゃんも一緒だ。

萩の名物といえば萩焼。
つまり陶器である。
このお祭りでも事前に申し込むことによって、萩焼の体験ができて、出来た作品は萩で焼いてもらって後でもらうことが出来る。

ここで指導にあたられているのが金子信彦先生。
私もお知り合いになって、親しくさせていただいている。
この先生が、かっこいいんだ。
いい男なのはもちろん、言うこともかっこいい。
男が惚れる男、とでも言うんだろうか。
そういう趣味はないけどね。

先生が言うには「陶器は使うものです。だから必ず使ってください。」だそうだ。
まちのお祭りで指導に来るような先生だから大したことない先生だと思うでしょ。
ところがとんでもない。
セコい基準で恐縮だが、先生の作品は茶碗でもウン十万円はする。
そんな先生でも気さくな人柄で毎年世田谷に来てくれるのだ。

で、結婚したときお祝いに夫婦茶碗をもらったのね。
箱に入ってるとかそんなんじゃなくて、目の前で作っていただいたの。
必ず使ってくださいね、って。
私って素直じゃん。
ちゃんと使いましたよ。
…割っちゃいました。
しかも両方とも。

先生に悪いので、正直に告白した。
そしたら先生「あの茶碗は1300万円します。」だって。
最初は意味がわかんなかったんだけど、「あれは私が作ったので価格は私がつけていいんです。割れる前は価値がなかったけど割れた後は1300万円です。」だって。
つまり、私を慰めるための冗談だってワケ。
この気持ちが嬉しくてねぇ。
感激しましたよ。
そんでさらに一言、「割れたから本物だったでしょ?割れるものだからこそ価値があるんです。」だって。
カッコいいべ?
なかなかこうは言えねーべ?
全国大会で何度も入賞して特選までもらってる先生がこんなこと言ってくれるんだよ。
しかも、みんなに優しくて気さくなわけ。
こりゃ、モテるわ。
見たわけじゃないけど、雰囲気で分かる。
誰にフォローしてんだか。

そしたら今回はあーちゃんに「お手々パーしてごらん。」て言うの。
んで「じゃあ、このお手々に合うお茶碗を作ろうね。」ってあーちゃんのために作ってくれました。
もう、感謝感激!
最後に「あーちゃん、このお茶碗、ツンてしてごらん。」
そう、先生は必ず「オリジナルのものを作ってるんだから自分で少しアレンジしなきゃダメなんですよ。」って言ってくれるの。
さすがにあーちゃんも今回はその価値が子ども心に分かるらしくて一切手を出しませんでしてたが。

先生がおっしゃっているのだが、「たとえば陶器は茶道に使われます。なのでお茶のことが分かってないと出来ません。それに箱書きをするには書がわかっていないとできません。勉強することはたくさんあります。」と。
うーむ、金子先生でも勉強することはたくさんあるんだなぁ。
私なんかその何倍も勉強しなきゃいけないことがあるなぁ。

金子先生、本当に毎回お世話になりましてありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
…なんかください、って意味じゃないですよ。
言えば言うほどドツボにハマるのでこの辺にしときます。

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