比地大滝。
ここが比地大滝。
沖縄本島で最大の滝です。
ガイドブックでは40分歩くことになっています。
運動不足で錆び付いたこのカラダ。
どうなりますことやら。
それに、この雨だからねぇ。
ホテルでカッパ買ってきてよかったわ。
現場に着くと、さっきまで泊まってた「JALプライベートリゾートオクマ」のマイクロバスが。
どうも、修学旅行生が来ているらしい。
うむむ。
ま、いっか。
それ以外には誰もいないし。
入り口で入場料を払う。
ひとり200円。
おじさんが入り口にいる。
接客は業務のほんの一つのようで、掃除やら何やら忙しそうだ。
この雰囲気だと、どうも村営のような感じだ。
これだけの自然を維持するのは大変だろう。
200円で入場するのが申し訳ないような気がする。
見ると、修学旅行らしき一団が中にいる。
おじさんが「団体さんはガイドつきでゆっくり行きますから追い越しちゃったほうがいいんじゃないですか?」とアドバイスをくれた。
中に入ると、キャンプ場がある。
今は11月のオフシーズン真っ盛り。
もちろん人はいない。
説明を聞いている高校生を追い越して先に進む。
ちょっと歩くと、川が現れる。
その流れの清澄なこと。
沖縄に来て思うのは、海にしても川にしても水がきれいなことだ。
しかし、ここは川があるけれど、昔の人は飲み水の確保には苦労したんだと思う。
これは、沖縄に限らず離島にとっては共通の問題だけど。
そして、砂防ダムが現れる。
自然を生かして作られており、きちんと魚道も確保されている。
看板によると、以前は本当の意味で作りが「ダム」だったらしく、作り変えたらしい。
周辺の環境にマッチした秀逸な作りだと思う。
写真なくてゴメン。
この辺りから山道になってくる。
ただし、遊歩道がきちんと整備されているので、まず歩くには困らない。
そして最初の難関がコレ。
コレを見ると、「階段にはなぜ踊り場が必要か。」ってのがよくわかってもらえると思う。
怖いよぉ、上までひたすら階段ていうのは。
しかも、これがけっこう長いのだ。
永田町駅や新御茶ノ水駅のエスカレーターも真っ青だ。
…そこまでじゃないか。
それにしても目に付くのは、自然の雄大さ。
もう、やりたい放題の自然がここにはある。
一瞬、本州でも変わらない景色じゃないか、とも思うんだけどよく考えたら全然違う。
例えば、シダの類。
これが、軟弱な都会人が想像する標準的なシダの葉っぱ。
はっきり言ってこんなシダはここにはほとんど生えてない。
ほとんどはこのサイズだ。
比較対象がないから分かりにくいかもしれないけど、もうすでにジャングルの世界。
ジュラシック・パークのようだ。
もちろん恐竜はいないけど。
それが、だぁれも手をつけなくて伸び続けるとどうなるか?
こうなる。
木だよ、木!
シダの木なんて見たことある?
ないよ、普通。
ちなみに本当にこれがシダの木か疑問に思われると思うけど…。
シダ類ってね、山菜の一種なのよ。
だから、ワラビとかゼンマイの親戚なのよね。
これが木のてっぺんのアップ。
ご覧ください。
わかるかなぁ。
木の先っぽがクルクル巻いてるの。
ゼンマイのでっかいのがついてるの。
とはいえ、このクルクルも丸太ん棒ぐらいあるんだけどね。
ホントに恐竜が出そうだよ。
ちなみに、シダって「羊歯」って書くんだよね。
ヒツジの歯に似てるからだと思うんだけど、これはもはやヒツジじゃないね。
何だろ?
…クジラ?
さて、先に進もう。
ちょっと行くとまたも難関が。
それは吊り橋。
穴が開いてたり、板で補修してあったりそりゃあスリル満点。
下を見ると…。
わーお。
写真では伝わりづらいかも知れないけど軽く30メートルはありますわ。
言っときますけど、アタシャ重度の高所恐怖症。
一休さんじゃないけど、脇目も振らず橋の真ん中を揺らさないようにそっと、しかし出来るだけダッシュで渡りました。
写真はって?
下を見ないでカメラだけ向けて撮ったのよ。
この吊り橋でおよそ半分。
先へ進むことにする。
途中、ほんの少し岩場があるけど、子ども連れでもほとんど影響がないぐらい。
しばらく歩くと、こんな景色が。
大きな岩がゴロゴロしている。
小学校のとき、「上流の岩は大きく、下流の石は小さい」って習ったから滝はもうすぐだろう。
すると、滝が見えてきた!
へぇ!
立派だねぇ。
マイナスイオン出まくりだなぁ。
ここまで歩いてやっぱり40分ぐらいだね。
運動不足のカラダにはちょいとヘビーだったけど、ここまで歩いてきたごほうびだなぁ。
感動だわ。
近くまで来るとさらに迫力のある滝が拝める。
ここね、河原まで降りれるんだわ。
でもね、さすがに危ないからちょっと離れてたけど、それでも迫力は満点。
滝の大きさは大したことないかもしれない。
でもね、この自然とのコラボレーションがなんとも言えず素晴らしいのだ。
歩いてみてください。
ここまで行く価値はありますぞ!
帰り道、遊歩道の真ん中に…。
イモリかなぁ。
と思ったのだが、尻尾が長いし、しかも平べったい。
これはサンショウウオだ。
サンショウウオは水中で泳ぐために平たい尻尾が生えているのだ。
ちなみに、あとで入り口にいたおじさんに確認してみたら、「シリケンイモリ」とのこと。
「名前はイモリですけど、サンショウウオと同じですよ、どっちも両生類だし。」だって。
でも、こんなところにいると、このあと団体さんが来るから踏まれちゃうよ。
すると女房が、むんずとイモリくんをつかんで、遊歩道の脇に避難させる。
…さすが野生児。
ちなみに、この人、イモリとかトカゲとかカエルが大好きなのだ。
奥さん、アンタステキだよ…。
それにしてもやっぱりこの木はすごいなぁ。
こんなのがいくらでも生えてるんだよ。
沖縄ってスゴいよ。
単純に感心するよ。
戻ってから、おじさんと少し話す。
これから辺戸岬へ行くことを話すと「んー、20分ぐらいかな?」
ホントかよ?
手元の資料だと40分て書いてあるぜ。
「20分はオーバーかもしれないけど、30分はかかんないよ。」
ホントかよ?(←しつこい。)
でも地元の人の言うことだからなぁ。
信じてみましょうか。
では出発。
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