金剛石林山。
辺戸岬に行く前に金剛石林山に寄ってみました。
昨日泊まってた「JALプライベートリゾートオクマ」に割引前売券が売っていたのです。
行ってみる予定だったので、昨日のうちに買おうかと思ったら、ホテルの人が「今日のままだと、明日も雨かもしれません。朝から券は売っていますから様子を見てお買いになってはいかがですか?」とのアドバイス。
なんと親切なことか。
今日になっても雨は降っています。
しかし、ガイドブックを見ると「雨でも大丈夫です」と書いてあります。
ならば、と前売券を買ってみました。
雨はやんでいます。
まあ、うちには究極の晴れ女がいますからねぇ。
さて金剛石林山。
到着してクルマを停めると、バスで登山口まで連れてってくれます。
そこからは歩き。
コースは4つ。
「バリアフリー周回コース」「奇岩巨石コース」「絶景(聖地)コース」「森林コース」。
「バリアフリー周回コース」は見学路が整備されていて、ところどころに屋根がある休憩所があります。
なるほど、雨でもOKというのはこういうことだったのですね。
そして、「森林コース」には「日本一のガジュマルの木」が生えているって書いてあります。
「見たい!」女房は大興奮です。
しかし、ここまで来たんだからなんと言っても絶景が見てみたいです。
そこでまず「絶景(聖地)コース」に行って見ることにしました。
案内パンフには「40分」と書いてあります。
さっき比地大滝に行ったばかりなので、所要時間40分というのがにわかに信じられません。
片道40分なんでしょうか?
まずは巨石だらけで石がごろごろしているところを登っていきます。
そこから山の中腹まで行くと、こんどは木がたくさん生えています。
いかにも沖縄らしい感じです。
普通にパパイヤなんかが生えちゃったりしているのが沖縄です。
もいだら食べれそうですね。
登る途中には「神の宿る石です」などとあちこちに書いてあります。
確かにお山には神様が住んでいますが、これはオーバーでは?と思ってしまいます。
しばらく行って息が切れかけた頃、パッと目の前が開けました!
さすがに、この不意打ちには度肝を抜かれました。
見晴るかす限りの絶景なのです。
片道40分ではなくて、往復で40分なのです。
今日は天気が悪いのでさすがに沖永良部島までは見えませんが、晴れてたら見えるだろうということは想像に難くありません。
こんなすぐにこんな素晴らしい景色が見えることにビックリしました。
しかし。
ここは広さが2畳くらいしかないのです。
足元には草が生い茂っていて、トラロープが張ってあるので辛うじて分かりますが、知らなければ転落することは確実です。
なぜなら、このロープの先は断崖絶壁なのです!!
いったん下まで降りてきましたが、その途中にあった岩の名前が「スーパーサイヤ人石」。
…さすがにこれはどうでしょう。
そのまま、奇岩巨石コースも制覇しようと思ったのですが、息が上がっているのとちょっとポツポツ来たようなので、名物である悟空岩だけ見に行くことにしました。
奇岩巨石コースの入り口はこんな感じ。
まさに岩がメインの感じです。
登っていって約50メートル。
これが悟空岩です。
孫悟空が生まれた花果山の石に似ているといえば似ているし、そうでないかといえばそうでもないし…。
微妙です。
しかし、パンフレットにあるこの悟空岩の解説。
「こんな大きな石を前にすると、自分の小ささがよく分かります。人に対する優しさが大切なこともよく分かります。」だって。
確かにおっしゃるとおりだけど、…なんか宗教っぽくない?
小屋の名前も「精気小屋」ってなんだかヘンな名前だし。
さっきの岩に宿ってる神様といい…。
新興宗教の聖地かなんかかとも思ったのですが、調べてみたところそんなわけでもなさそうです。
沖縄ではよく祭祀に使う場所もありますからね。
さて、その「精気小屋」まで戻ってきました。
ここから、駐車場まではまたバスなのですが、やっぱり「日本一のガジュマルの木」とやらをぜひ見てみたい。
ガジュマルの木がある「森林コース」を通っていくと、駐車場の近くまで出るのでバスには乗らなくていいようです。
つまり、バスか森林コースかどっちか選ぶわけ。
もちろん、森林コースを…と案内の人に道を聞くと「昨日までの雨で足元がぬかるんでいて危険です。バスを途中でお停めしますのでそこから行かれたほうがいいかと思います。」だって。
そりゃあご親切に。
というわけで、バスに乗車し目的地に着きました。
運転士さんがわざわざ降りてきて場所を教えてくれます。
「ここを行くと100メートルくらいで大きなガジュマルがあります。その先にさらに大きな御願(うがん)ガジュマルがあります。」
なるほど、その御願ガジュマルが日本一のガジュマルなわけですね?
「日本一…と、言われているガジュマルです。」
なんと正直な。(笑)
んで、これが手前側の小さなガジュマル。
えー、全然ちっちゃくありません。
これでも、ずいぶん立派なものです。
これでこんな具合いなら、その御願ガジュマルってのはどんだけデカいんでしょ?
近くで見るとこんな感じです。
まるで、地面から何かが沸き立つような感じです。
よく見てもらうと分かるのですが、なんとビックリ、この木は1本なのです。
主枝から副枝が生えてきて垂れ下がって地面に刺さっているのです。
いかに効率よく地面から養分を吸収するかということを考えた進化といえるでしょう。
落花生を想像してもらうと分かりやすいと思います。
しかし、でかい。
これなら日本一のガジュマルの木でいいです。
決定です。
ルパンじゃないけど「オレのカメラには大きすぎらぁ」です。
ジャングル・熱帯マニアの女房は大興奮です。
すげーよ、やんばる。
すげーのよ、ホントに。
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