んまいうろん。
クルマを所有する者にとって避けられないモノ。
いっぱいお金がかかるから来なくていいのに来るモノ。
それは「定期自動車検査」、通称「車検」だ。
わが家の愛車も来月に車検を控えている。
あっちこっち痛んでいるところもあるので、どんな塩梅か見せるため前もってディーラーに持ってった。
うちは車検は買ったディーラーで、と決めている。
なぜならここには親友のあ坊がいるからで、わが家にクルマを売りつけたのもコイツだからだ。
いいクルマですけどね。
店は東久留米市というところにある。
そんじゃあ時間も時間だしどっかで食ってくかぁ、ってことになった。
何にしようかと思案したのだがあいにく女房がカゼ気味。
これはわが家では非常に珍しく、だいたいカゼ気味なのは私が多い。
女房は細いクセにエラいこと丈夫なのだ。
例えるなら「プラチナ製の針金人間」てとこかな。
そんでしつこいモノはキビシいけどあっさりしたものなら、というわけでうどんにした。
いつもなら我が家の定番「味の民芸」へレッツゴー!となるのたがせっかくここまで来たんだ、あの店に行ってみよう。
あの店とは東村山にある「野口製麺所」。
変わった名前だがちゃんとうどんが食べられるお店だ。
場所は…。
北山公園の近く。
それを説明しろって?
ここなんだけどさ。
運がよければたどり着けるよ、ってぐらい目標がないのだ。
とにかく、なんというか、「これぞ武蔵野!」って感じなのだ。
里山があって、畑があって。
分かりやすく言うとトトロのイメージだ。
もちろん、この近くの田無で生まれ育った私には落ち着くことこの上ないのだが、生まれは長野県でも世田谷で育った女房は落ち着かないらしい。
うどんの量も小(100円引き)から大(100円増し)、特(200円増し)、特々(300円増し)、特々々(400円増し)まで注文できる。
あとは特徴としては店内にてんぷらやおでん(ともに50円)やお稲荷さんやおにぎり(ともに100円)があって自由に食べられるようになっている。
私は「猪肉汁うどん」を、女房は「釜卵うどん」を注文。
もちろん私は特々々を注文。
猪はともかく、猪と豚のかけあわせである「イノブタ」は、ここ東村山市から目と鼻の先の埼玉県の名物だ。
期待が膨らむ。
メニューには「温かいつゆに冷たいうどんをつけてお召し上がりいただきます」とある。
うむ、私好み。
出てくる直前にご主人が私のところに来て聞く。
「普段は冷たいうどんなんですが、温かいのにしましょうか?」
外は、過去10年間で最強と言われている爆弾低気圧の影響で突風が吹いており非常に寒い。
そうですね、きょうは温盛りがいいですね。
なんて親切なんでしょう。
運ばれてきたうどんがこちら。
さすが特々々。
おつゆはしょっぱめ。
でも、つけ汁だからこんなもんでいいんじゃないかな。
うまいよ。
感心したのは、最後までこのおつゆが薄まらずに、これだけのうどんが全部食べれたこと。
最後にポットのお湯で割るとこれまたお吸い物としてオツなお味である。
うどんはかなり腰が強い。
歯応えのある麺だ。
うむ。
うまい。
こんな目立たないところに美味しいうどん屋さんがあるってところが、なんか宝物を隠し持っているような感じでウキウキする。
近くに行ったらまた行ってみようっと。
皆さんも行ってみてくださいな。
運がよければたどり着けるよん。
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