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2007年2月18日 (日)

東京では通じませんてば。

今日は帰りが遅くなったとします。
女房が先に晩飯の準備をしていたとして、材料を揃えたところでバトンタッチしたとします。
女房が、私にあちこち指さしながら申し送りをしたとします。

「えっと、これはほとばして。それからこれはしみてるから気をつけてね。こっちはべちゃって。それとこの棚の中おしこくっといて。」

…わかります?
うちの女房は2歳から東京に住んでいる割には思いっきり信州弁が出ます。
私は父方のおばあちゃんが信州の生まれなのでわかる言葉もあるんですが、それでも東京生まれ。
最初何が何だかわかりませんでしたが、いまでは内容も理解できるのでスムーズに会話が成り立ちます。

ちなみに解説すると…。
「ほとばす(潤ばす)」→「水に浸す」。
「しみる(凍みる)」→「凍る」。
「べちゃる」→「捨てる」。
「おしこくる(押しこくる)」→「押す」。

つまりさっきの会話はこうなります。

「えっと、これは水に浸したおいて。それからこれは凍ってるから気をつけてね。こっちは捨てて。それからこの棚の中押しといて。」

つまり、最初の指示は干しシイタケを水で戻すこと。
次は、凍った菜っ葉をお浸し使う時に「まだ冷凍庫から出したばっかりだから凍ってるよ」という注意。
次は、材料を切ったけどちょっと痛んでる部分があったからここは捨ててね、ってこと。
最後は、棚から物がはみ出てるから奥に押し込んどいてね、ということです。

まだありますよぉ。
「冷蔵庫、このけんまくだから自分で片付けてね!」
ちょっと怒ってます。
どうも、冷蔵庫の中で何かをひっくり返したらしく、とても散らかってます。
そうです、「けんまく(剣幕)」というのはものがたくさんある、という状態をいいます。
「ものすごい剣幕」っていうのは「ひどく怒っている状態」を言いますがこんな状態でも使うんですね。
でも、樺太出身の母方のおばあちゃんは、部屋が散らかってると「なに!この剣幕は!」ってよく言ってたんで、これは信州だけじゃないみたいですね。

とはいえ。
東京にも方言がないかというとそんなことはなくて、さっきも出てきた「押す」というのは「おっぺす」って言うし、「まっすぐ」は「まっつぐ」っていう人もいますからねぇ。
私も「向こうからおっぺして来たからおっぺ返してやったわい。」なんていうのは比較的使ったりしますね。

さて、女房。
この記事を見ながら「アタシこんなこと言わないよぉ」と言ってますが…。
言ってるんだってば。
お義母さんも「信州弁が出てる」って言うと同じように頑なに否定しますが出てるんだってば。
女房は「たとえ出たとしても東京でも通じるもん!」って言ってますが…。
通じません。

あ、えぼつった。
ちなみに「えぼ(を)つる」とは信州弁で「いじける、すねる」という意味です。

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