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2007年3月 1日 (木)

世界らん展に行ってきました。

先週のこと。
「世界らん展」というものに誘われた。
女房の会社の櫻井さんという人が出展していて、内覧会に呼んでくれたのだ。
私はランなんちゅうもんには興味もないけど、見ておくことは悪いことではない。
それにもしかしたらランにハマるやも知れぬ。
人間、何がきっかけになるかわからんからね。
…でも、たぶんランにハマることはないな。

このらん展、非常にメジャーな展覧会であるらしい。
演芸が趣味の…ちがうちがう、そりゃ私だ。
園芸が趣味のうちの係長に話したら「へぇ、いいなぁ」と非常にうらやましがっていた。

さて、途中で女房と待ち合わせして会場に到着。
今日は内覧会だっちゅうのに300メートル以上人が並んでいる。
なんじゃこりゃ。
しかも今日は内覧会なんだからほぼ全員がなんらかの関係者ってことになる。
われわれだって出展者の知り合いだからここにいるのだ。
しかしなんと平均年齢の高いことか。
間違いなく我々が一番若いであろう。
そして、ランというのは非常にお金がかかる趣味だとも聞いている。
間違いなく我々が一番貧乏人であろう。
そしたらコイツらを襲っちゃえばエラい稼げるんじゃないか、とかコイツらいっぺんに死んだら国に相当な相続税やら贈与税やらが入るだろうな、と黒い妄想を働かせつつ順番を待つ。

やがて順番が来てドームの中へ。
野球以外の目的でドームに来てグランドに降りるのは久しぶりだ。
現役のころはゲームがあると来てたけどね。
でも私はパリーグだったから日本ハムが札幌に移っちゃったらとんと来なくなったけどね。
…って何の現役だってば。
そうそう、前は、親友のあ坊に誘われて中古車ショーに来たんだったな。

会場に入るといきなり、太陽と月のオブジェクトがお出迎えしてくれる。
Ranten012

Ranten013

ちなみに太陽の黄色と、月の白色は言うまでもなくすべてランである。

会場の真ん中には台座があって、その上にはビーナスがくるくる回っている。
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会場中どこからでも見えて非常に目立つ。
近づくとこんな感じになっている。
Ranten014
ここはお立ち台といわれているらしく、この下に置いてあるランは、各部門での優秀賞を獲得したエリートということになるそうで、ここに置かれるのが出品者の憧れとなっている。
実は櫻井先生の作品もこちらに乗っかっている。
要するに部門での最優秀賞を獲得したのだ。
それがこちら。
Ranten002
櫻井先生いわく、「20年やってるけどここに乗ったのは2回目」だそうで、乗っかるだけでもすごいし、それが2回となったらホントにすごいと思うんだけど、考えようによっちゃあ10年に1回しか賞を取れなくて、ってことを考えれば気の長い話かもしれない。

ちなみに今回の総合最優秀作品はこちら。
Ranten003
優勝賞金は200万円とベンツだそうだけど櫻井先生いわく「そんなんじゃとてもじゃないけど追いつかない」だそうだ。
なるほど。
わかる気がする。

会場内にはいろんなブースがある。
このブースは…。
Ranten004
おお、胡蝶蘭。
これなら私もわかるぞ。
しかし…。
私が見たことがある胡蝶蘭てのは、せいぜい花は6つか7つくらいで枝は多くて2本ぐらいだ。
そんでもってえらいこと値段のするものだ。
2万3万はザラよね。
ここにあるのはこんなレベルのものばっかり。

…おいおい。
これっていくらぐらいするんだよ。
まさにとんでもないクラスの皆様の揃い踏みなのである。
櫻井先生いわく、「この枝が2本出てるか3本出てるかで価値が大きく違うの。でもランの生産者でも胡蝶蘭はあんまり人気ないんだよね」。
そうなんですか。
あたしゃ、ランといえば胡蝶蘭、ていうイメージだけどね。
会場内には花を使ったオブジェなんかもあって、こんな風に胡蝶蘭を使ってあるものもある。
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デカすぎて全部収まらなかったのはご愛嬌。
値段を考えるのはやめておこう。
つーか、ここで値段を論じてはいけないのだ。
ちなみにどアップにするとこんな感じ。
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醤油をつけて食ったら美味そうな気がしないでもない。

あーそうそう。
オブジェの隣にはこんな表題が。
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「ルージュマッジック」。
…たぶんこの辺が文化的。

続いてのコーナーは和ラン。
つまり、日本原産のランのコーナー。
係長は「和ランが高いんだよぉ、地味だけど。」って言ってた。
和ランてどんなんだろう?って思ったらこれが和ラン。
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…ホンマに地味やなぁ。
でも、櫻井先生に聞いたら係長が言ってた通り和ランは高いんだそうな。
…これってうちになかったか?
確かじいちゃんがまだ生きてた頃こんなの父親の実家にあったような…。
これがあのままあれば…。
ああ、ややめまいが。
考えるのはやめておこう。

ちなみにこういうのも和ランだそうで、根強いファンもいるそうである。
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…私は子どもなのでよくわかりませんわ。

これも和ランね。
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…やっぱこれも父親の実家にあった気がするぞぉ。

次はこちら。
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斑点とか分布とかそういうので価値が決まるそうだ。
ちなみに櫻井先生の専門もこちら。
これに似たものもあって、これが櫻井先生の作品。
Ranten001
…私は子どもなのでよくわかりませんわ。

続いてはこちら。
Ranten010
そう!
まさにこれが私のイメージするところのラン!
カトレアってヤツである。
それでも、このカトレアも生産者にとっては人気がないらしい。
そりゃぁ、櫻井先生がカトレア専門じゃないからじゃないの?っていうのと最優秀賞はカトレアだったじゃん、っていうのは言わないであげた。

次のコーナー。
フレグランスコーナーだって。
つまり、匂いを競うコーナーだ。
よし!匂いなら任せろ!
ここでやっと出番が来たぞ。
花としては大した事ないんだけど匂いは素晴らしい花がたくさん。
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いや、花としても立派なものはたくさんあったけどね。
♪花として花として咲かせて…違うな。
ランという花は全体的に匂いが強い花という印象はなかったんだけど、匂いはするもんなんだなぁ。
多くは緑っぽい匂いのするものが多かったけど、中にはおしろいのような素晴らしい匂いがするランもあった。
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そんなこんなで、たぶんドーム内を軽く2キロは歩いたんじゃないかっていうくらい歩いて、帰途についたのであった。
感想としては、今んとこランにハマる気配はないけれど、今度ランの話になったときには少しくらいは知ったかぶり出来るんじゃないかってとこかな。
つまんなくはなかったよ。
見てよかったっていうのが正直な感想。
来年も誘われたら行ってみたいかも。
入場券を買ったら…微妙。
すっげー混むっていうしね。

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