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2007年6月24日 (日)

タナガーグムイ。

沖縄本島の滝をできるだけ回ろうということに「いつの間にか」なっていた今回の旅。
やんばるの中にもタナガーグムイという滝があるそうな。
インターネットで事前に情報を集めたのだが、あまり有益な情報がない。
まぁ、それだけすごい場所にあるんだろうけど。
ター滝のときもそうだったけどないなら自分で作るしかないわけ。
少ない情報では、この滝、崖を下った下のほうにあるらしい。
でも、15メートルの崖で10分ぐらいで着くって書いてあるサイトもあるからそんなに秘境ではないのかもしれない。

沖縄の背骨にあたる国道58号線は、沖縄本島最北端である辺戸岬の南側を回って、奥という集落で終点となる。
ここから先は国道58号線に代わって県道70号線となり、沖縄本島の東側をたどって南下していくことになる。

しばらく進み、国頭村の安波まで行くとこんな看板が出ており、ここがタナガーグムイだとわかる。
Tanagagumui1
ここを右折すると、いきなり急な坂がお出迎え。
でも、ここは舗装されているので、案外と人の手が入っている場所なのかもしれない。
Tanagagumui2
舗装してあるのは坂の部分だけで、その先は砂利道だ。
さっきまで雨が降っていたので、路面が若干ぬかるんでいる。
坂を登りきったところにちょっとした広い場所があったので、そこに車を停めて歩いてタナガーグムイへ向かう。
歩いて行くと、さらに広い場所に出る。
なんと、車がいっぱい停まっているではないか。
Tanagagumui3
なかなか盛況らしい。
ここは駐車場になっているようだ。
しかし、満車のため、通路にまでクルマが停まっている。
Tanagagumui4
さっきの場所に車を停めて正解だったな、と思う。
だって、もしも駐車場や通路に停めてあとから車が入ってきて停められちゃったらその車が出て行くまで帰れないもんね。

さて、その駐車場の一角にこんな石柱が立っている。
Tanagagumui5
「天然記念物安波のタナガーグムイの植物群落」とある。
しかし、滝はない。
するとその脇には崖を降りる入口が。
Tanagagumui6
写真で見ると大したことはないが、これが結構な傾斜である。
それに雨上がりなので崖の途中もぬかるんでいて、黄色い土がむき出しにになっている。
一応は親切なことにロープが下がっている。
でもね、雨上がりじゃん。
ナイロンのトラロープだからね、これ。
滑りはしないかと心配。

さらにその横にはこんなに親切な看板が。
Tanagagumui7
「警告 このタナガーグムイでは毎年水死者及び転落による死者が発生しており、遊泳、飛び込み、転落等には十分注意すること。」
わーお!
これから崖を降りるのにこれほど心強い看板はない。
毎年死者が発生しているってアンタ…。

でも、降りなきゃ話が進まないので意を決して降りることにする。
さっきの崖の入口から入って降りるのだが、下から見るとこんな感じだ。
これなら写真でもほぼ垂直なのがお分かりいただけるだろう。
Tanagagumui8
崖はけっこう長い。
実測では50メートルくらいなのかもしれないが、実感としては100メートルをゆうに超しているように思える。
ところどころにちょっと広くなっているところがあって、ここで下から登ってくる人と行き違ったり、あとから降りてきた元気な若者を先に行かせたりする。
なんせ、こっちは女房と一緒だし、右手に尺側手根伸筋炎を抱えているので全力で降りるわけにもいかないのだ。

それでも降りなきゃ話はやっぱり前に進まない。
がんばって降りていくことにする。

途中にはター滝でも見た「リュウキュウハグロトンボ」が。
Tanagagumui9
やっぱりここも自然の宝庫なのである。

途中で滑って泥にまみれたり、女房が落っこちないように気遣ったり。
なんだかんだでやっとこさ下まで降りてきた。
なかなかのハードコース。
ここまでは上から20分くらいかなぁ。
ちょっと上を見上げてみる。
写真だと長さが分かりづらいなぁ。
撮った人間の腕もあるんだろうけど。
Tanagagumui10
下に着くと早速こんな看板がお出迎え。
…要するにここではこんな看板が必要なわけですね。
Tanagagumui11
さて、タナガーグムイ。
思ったよりでっかいです。
Tanagagumui12
池の奥の方から滝が落ちています。Tanagagumui13
雨上がりのせいか水の色はいまいちですがそこはご愛敬でしょう。
Tanagagumui14
ちなみに「タナガー」とは手ナガエビのこと、「グムイ」とは池のことで、「テナガーグムイ」とは「手ナガエビの住む池」ってことなんでしょうけど、これなら伊勢海老でも住めそうです。
もちろん淡水だけどね。

そしたら右の方から歓声が。
振り向いてみるとガイジンさんたちが大盛り上がりです。
Tanagagumui15
そういえば、ここを紹介しているサイトの中で「ベースの人なのか、ガイジンさんが占拠してよく盛り上がっています。あまりの盛り上がりぶりにこっちが引きます」って書いてあるのがあったけどこれかぁ。

ちなみに、ここにはターザンロープがぶら下がっていて、それにしがみついたガイジンさんたちが次々に歓声を上げながら飛び込んでいます。
確かに引きます(笑)。
Tanagagumui16
まぁ、この様子だと池の中には入れないみたいだし、居場所もないから上がろっか。
とおよそ10分くらいで引き揚げました。

どのぐらい引くかって、上まで上がったらガイジンさんと思しきYナンバー以外はみんな引き揚げちゃっててこのあり様。
さっきの混雑は?
Tanagagumui17
しっかしなぁ。
誰だよ、15メートルの崖を降り10分ぐらいだっつったの。
下までたどり着くまでにけっこう大変だったぜ、ここ。

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