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2008年2月16日 (土)

渋54 希望ヶ丘団地~渋谷駅。

ちょっとした機会があって、その上時間も合って、世田谷の希望ヶ丘団地から渋谷駅の長距離バスに乗る機会に恵まれた。
この路線は途中の小田急線の梅ヶ丘駅の高架化が終了したことに伴い、それまで分断されていた2つの系統が統合された珍しい路線だ。
統合とゆうよりも渋54系統は梅ヶ丘駅ゆきだから希望ヶ丘団地まで延長した、とゆう言い方の方が正しいかもしれない。
とは言っても本数は9時台から16時台までの毎時1本ずつで8本しかなく、それ以外のバスは今まで通り梅ヶ丘駅で分断する形で千歳船橋駅を起点として走っている。
Kibogaoka_timetable
つまり、全くの新規路線ではないのだが希望ヶ丘団地から渋谷駅まで1本で行けるのはなによりだ。

実はここを走る千歳船橋駅から梅ヶ丘駅への路線にも乗ったことがない。
なのでどちらにしても私にとっては初体験の路線だ。

まずは到着から。
Shibu54_kibo
「渋」の文字と「希望ヶ丘団地」の文字が同じ枠に入っている。
間違いなく渋谷駅から来たバスだ。
この表示、私が写真を撮り終わるまで運転士氏が切り替えるのを待ってくれていたようだ。
感謝感謝。

さて、発車も近くなり表示も渋谷駅ゆきに変わった。
Shibu54_shibuya
私が乗ったのは16時58分発。
とゆうことは考えようによってはこれが最終バスなのだ。

試しに運転士氏に渋谷までどのくらいの時間がかかるかと尋ねてみると「道が混んでますからねぇ…時間が読めないんですよね。スイマセン」との回答。
では1時間半くらいという脂の乗り切ったサバを読んでおこう。
よいではないか。
急ぐ旅でもあるまいし、渋滞は覚悟の上だ。
「時刻未定」というのが、いかにも長距離を走るバスに乗るんだ、という気持ちを駆り立ててくれるような気がする。
…そうかぁ?

バスは渋谷駅に向かって発車する。
最初のバス停は朝日新聞社。
車内のLEDには渋谷駅ゆきとちゃんと出ている。
Shibu54_shanai
文字がスクロールしているのでピンポケは勘弁してほしい。
朝日新聞社と渋谷駅の文字が一緒に表示されるのも新鮮な眺めだ。
もっとも初めて乗るんだけど。

バスは赤堤通りに入る。
まっすぐ行けば梅ヶ丘駅なのだが、右に曲がる。
経堂駅に寄るためだ。
しかしこの経堂駅のバス停、駅前にはない。
駅から少し離れたところに停まる。
今現在経堂の駅前まで入るバスはない。
かつては渋谷駅から三軒茶屋を経由し経堂駅の反対側から入ってくる渋22系統というバスが走っていた。
私が子供の頃の話である。
経堂駅前の特に道の狭い場所ではバス会社のオイちゃんたちが放置自転車をどかしている光景が見られて「人食いバス」と言われていた。
このバスも廃止されてから25年以上経つのではないだろうか?
それよりさらに以前には新宿駅や東京駅からもバスが来ていたそうな。

時間も時間なので経堂駅から乗る客も少なくすぐに赤堤通りに戻って右折。
世田谷線の踏切を越え、もうすぐ梅ヶ丘駅に到着する。
北口のロータリーに入る。
このロータリーは広く見えるのだが、すでにバスが停まっていると結構狭くて、運転士の腕の見せ所いわゆる「キリキリ系」(狭い道路をハンドルをキリキリこまめに回す様子、泉麻人氏の造語)に近いものがある。
こちらも時間が時間なのであまり乗降はなく、すぐに発車した。

ここからは、渋谷駅~梅ヶ丘駅の渋54系統が走っているので、本数は激増する。
しかし、ここから先のバス停から乗ってくる人は、このバスが梅ヶ丘始発なのか、希望ヶ丘団地始発なのかは知る由もないし、知る必要もない。
なのだが、人が乗ってくたんびに「あなたが乗ってくるこのバスは希望が丘団地始発の貴重なバスなんだよ」と心の中で思ってたりする。
話がぶっ飛んで恐縮なのだが、こういった現象は日光駅と中禅寺湖を結ぶ路線バスでも発生する。
いろは坂を下り、日光市内では普通のバスのように走るのでここから乗ってくる乗客はどこからのバスかなんて気にしないけど、このバスはいろは坂を下ってきた歴戦の戦士なのだ!と思ってしまう。
…大げさな。

やがてバスは、淡島の東急バスの車庫を左折し、淡島通りに入って渋谷に向かう。
この淡島通りには、東京でも1、2を争う本数の多さを誇る「渋51渋谷駅~若林折返所」があるので、バスの本数自体はやたらと多い。
渋51とすれ違って、下向いて前を向いたらまたすれ違う。
そんな頻度で来る系統だ。

よくよく考えたら、渋谷まで小田急バスで行くときは必ず三軒茶屋経由であって、淡島通りから小田急バスで渋谷に入っていったことはない。
このバスは三軒茶屋を通らずに渋谷に達する唯一の小田急バスなので当たり前といえば当たり前なのだがそんなことを思った。

しかし、道路は結構空いていて30分ちょっとで渋谷に着いてしまった。
もう少しこの路線を楽しみたい気持ちもあったのだがそうはいかない。
こうして、渋谷に無事につき買い物に向かったのでありました。

追記。
この話のあとに後日談がありました。
よろしければこちらをご覧くださいませ。

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