いつも突然なんだから。
先週、魔女(母親)から突然電話があった。
「今年は五月人形を出すから今から手伝いに来なさい。」
は?
一体何を考えてそのようなご発言をなさるの?
「もし開けてみて、ダメなら捨てざるを得ないし、そうでなければ飾ってみる」という趣旨らしい。
なんだか分かったような分かんないような。
しかし、最後に五月人形なんて出したの何時だろう?
私が物心をついたときにはもう出してなかった気がする。
たぶん30年ぶりくらいになるんじゃないだろうか?
少なくとも25年は確実だ。
さて、実家に到着。
6畳の納戸として使っている部屋に五月人形を出すつもりらしい。
押入れの天袋を開けてみたら無数の箱が…。
以前からここには何が入っているのかと訝しげに思っていたのだがこれだったか…。
台座を組み毛氈を敷き、兜を出し…。
ここまでは良かった。
だがこの後の配置がわからない。
女房も女きょうだいなのでひな人形なら分かるが五月人形には縁がない。
途中までは魔女の記憶だけでなんとか組み上げていたのだが配置となると、60近いおばさんの脳みそはあまり頼りにならない。
そこで箱を探したら出てきましたよ、こんなもんが。
おもちゃマガジン。
よいこの太陽増刊。
端午の節句特集。
実に昭和45年の刊行物。
この人形はこのブログにもよく登場する山梨県出身の殿様(魔女の父親、つまり母方の祖父)が、「人形買うなら甲州屋だ!」と溝の口の甲州屋で買ってくれたもので、34年前で20万円したらしい。
結構な金額だよな。
この雑誌はその時に甲州屋がくれたみたいなのだが、裏表紙には「甲州屋人形店」と広告が入っていて、川崎市の市外局番が2ケタから手書き3ケタに直されている。
こちらのブログによると川崎市の市内局番が3ケタ化されたのは昭和49年2月23日とのことで、私が生まれる直前のことだ。
なので全然矛盾しない。
中を開いたらありましたぜ、配置の見本図が。
なるほど、こうなるわけですね。
しかし、ここにあるものよりどう見てもパーツが多い気が…。
「あ、それ?殿様が好きなパーツ買い足してったからそこに載ってるのより多いのよね。それに、あーちゃんパパ(弟)が生まれた時にも買い足してるし…。」と魔女。
なるほど…。
それにこの写真にはご丁寧に「五月人形に決まった並べ方はありません」と書いてある。
…見本にならないぞ、それじゃぁ。
まあ、そんなこんなで苦労して作っていったのですがなんとか完成!
成果はこちら!
じゃん!!
…なんだか色の年代物の桐の整理ダンスといい、積んである段ボールといい、色褪せた畳といい、この部屋自体が30年前の部屋みたい。
ちなみに周りのガラスケースの人形は、魔女のおじさんやら父方のじいちゃんやらいろんな人が買ってくれたものだそうな。
私は父方、母方ともに初孫だったからみんな気合いを入れていろんなものを買ってくれたんだろう。
すいませんねぇ、ご期待に添えずにこんな大人になっちゃって。
そういえば今回魔女から聞いて、「へぇ」と思ったこと。
「人形は北向きに飾ってはいけないんだって。」
そうなんだぁ。
それっていつ聞いたの?
「ん?この人形飾ってる時よ。」
じゃあ約30年前じゃん。
30年を経て語り継がれる豆知識。
だからどうってことはないけど。
あ、お節句が終わったら早くしまってよ。
オムコに行けなくなっちゃうから。
…もういいか、いまさら。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
凄いね
本当に当時に撮った写真みたいになってる。
七段飾りの雛人形と同じくらい飾るのが大変そうだね。。。
うちのも出さなきゃ
うちのは簡単だけださ♪
投稿: あゆっぺ母 | 2008年4月17日 (木) 09:37
あゆママちゃん。
そうなのよ。
お雛様だと親王飾りとかあるからまだいいんだけど、五月人形ってどうもこれが基本みたいなんだよね。
よく見るとすごい部屋だよねぇ。
写真撮ったオレが一番ビックリだもん!
実はよく写ってないけどガラスケースなんてかなり汚れてるもんね。
それよりも片付けを考えた時の方が怖いよ、これ。
めんどくさい。
投稿: くうみん@管理人 | 2008年4月19日 (土) 01:08