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2009年2月 5日 (木)

言葉の難しさ。

「ログインってなんだかわかります?」
そう聞かれた。
そりゃあログインっていうのはインターネットとかでIDとかパスワードとか入れて画面に入ることだろう?
「じゃあそれをパソコンを始めたばかりの人に言葉で説明できますか?」
…ん?
えー…、インターネットでサービスを利用するためにIDやパスワードを入力し…画面に入ること…。
画面に入る?
そんな言葉はないなぁ。
サービスを開始すること、かなぁ?
確かになんだかうまく説明できないかも。

ちなみに広辞苑には「ログイン=コンピューターネットワークを使用する場合に、利用開始の宣言をすること。ログオン。」とある。
なるほど。
でもこの説明もずいぶんとだいたいじゃないかい?

そう考えると言葉というのは普通に使っていても、なかなか難しい。
特に当たり前のことを改めて説明しろ、と言われるとできないものだ。

じゃあ、例えば「右」という言葉を説明してもらいたい。
箸を持つ方の手?
それじゃあ左利きの人には当てはまらない。
広辞苑には「右=南を向いた時、西にあたる方。」とある。
なるほど、誰に説明しても同じ結果になる不変なものでないと説明にならないんだなぁ。
しかし、なんでか「北を向いた時、東に当たる方」とは書いていなくて「南を向いた方」と書いてある。
なんでだろ?
南の方が暖かいからか?
でもそれって北半球の発想じゃ…。
あ、広辞苑は日本人しか使わないからいいのか。
ちなみにあたりまえだけど「左」については「左=南を向いた時、東にあたる方。」と書いてある。

それからいろいろ考えて…。
いろいろ…。
色々…。
色?
そういえば、色ってどうやって説明するんだろ?
気になって広辞苑を引いてみた。

まず、そもそも色とはなにか?
「色=視覚のうち、光波のスペクトル組成の差異によって区別される感覚。光の波長だけでは定まらず、一般に色相(単色光の波長に相当するもの)、彩度(あざやかさ即ち白身を帯びていない度合)および明度(明るさ即ち光の強弱)の3要素によって規定される。色彩。」
…なんだかわかったような気になるけどやっぱりよくわからん。

じゃあ、順番に調べていってみよう。
まずは「白」から…。
「白=太陽の光線をあらゆる波長にわたって一様に反射することによって見える色。雪のような色。」
そうか、具体的な例示が出ているわけだ。
雪は世界中どこでも白いもんなぁ。
これが「餅のような色」だと普通は白だけど、よもぎ餅なら緑になっちゃうし、きなこ餅だったら黄色になっちゃう。
やっぱりここでも不変の法則は生きてるわけだ。

次に「黒」。
「黒=色の名。墨のような色。」
実にシンプルな説明である。
墨のような色…。
朱墨とか茶色い靴墨なんかはどうすんだ、と思うけどここでは墨は墨なのだ。

次は、「赤」。
「赤=七色の一。血のような色。また、緋色、紅色、朱色、茶色などの総称。」
そうだね。
血の色は万国共通で赤いもんね。
これはわかりやすい。

次は、「青」。
「青=七色の一。また三原色の一。晴れた空のような色。」
これは空か。
晴れた空はどこでも青いわな。

次は、「黄」。
「黄=七色の一。菜の花の花の色やイチョウの木の黄葉した色など。三原色の一。」
菜の花もイチョウも確かに黄色です。
ただし、黄葉って言葉が出て来たらワケがわかんないんじゃ…。
まぁいいか。

次は、「緑」。
「緑=青と黄の間色。草木の葉のような色。」
この辺になると原色はなくなるのよね。
だから、「なにかとなにかを混ぜた色」っていう表現になってくる。
草木の葉は緑。
うん、緑。

次は…どうしよう。
あ、そうだ。
黄色のところに「七色」って書いてあったな。
七色っていうのは…。
調べてみたら「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」って出ている。
なるほど、虹の色ね。
「せきとうおうりょくせいらんし」ってヤツだ。

じゃあ、「橙」。
「橙=赤みを帯びた黄色。オレンジ色。」
橙って黄色だったんだ。
なぜに「黄色みを帯びた赤色」ではないのか?
それは誰にもわからない。

次は、「藍」。
「藍=藍からとった染料。また、それで染めた色。青より濃く、紺より淡い。あいいろ。」
これもわかるようなわかんないような。
藍は植物だからズバリその色なんだけどね。
「青より濃く、紺より淡い」。
なんか文学的な香りがしますね。
「青は藍より出でて、藍より青し」みたいなもんかな。

次は、「紫」。
「紫=色の名。ムラサキの根で染めた色。赤と青の間色。」
ムラサキっていう植物があるんだねぇ。
なんでも今は希少な植物らしいよ。
だから昔から紫ってあるんだね。
聖徳太子の時代からあったくらいだもん。
当時から貴重な植物だったから、そこから取れる色を一番エラい人が付ける、とまぁ、こんな勝手な想像をしたりして。

これで七色終わっちゃったなぁ。
あ、そういえば「藍」のところで「紺」が出てきたな。
じゃあ、「紺」。
「紺=青と紫との和合した色。」
なるほど、さっきの青と紫の説明と矛盾することはないな。

あと…色ってどんなのがあったっけ?
なんか考えすぎてグレーな気分に…。
あ、じゃあ「灰」。
「灰色=灰のような薄暗い色。鼠色。」
鼠色ね。
書けって言われたらなかなか書けない動物ね。
確かに灰色のことを鼠色って言うわね。

もう色なんてないんじゃないの?
あ、そういえば金も色だよね?
じゃあ、「金」。
「金色=黄金のような色。こがねいろ。やまぶきいろ。こんじき。」
金も元素の一つだから色は決まってくるよね。
「きんいろよまた」ってあるもんな。
え?
知らないの?
「金色夜叉」だよ!
もう、ちゃんと勉強してよね。

金があるなら、次は「銀」。
「銀色=銀のような色。しろがねいろ。」
…まんま。
そりゃそうだ。

もうこんなところで色はないでしょう。
「茄子紺」とか「海老茶」とか調べてったらそれこそキリがないのでそこまではしないよ。
もう青息吐息。
金色、銀色…桃色吐息。
あ、じゃあ「桃色」。
「桃色=桃の花の色。淡紅色。桃紅。」
桃の花ね。
なるほど。
淡紅色なんて今日調べた中では一番きれいな表現じゃないかしら。

桃といえば、桃の節句ももうすぐだね。
そろそろひな人形を出さなきゃ…ってうちには女の子いないからありませんけどね。

こうして調べてみると、普段当たり前のことがちゃんと書いてある辞典ってエラいなぁ、って思ったりして。
色ってね手話とかでも表現するのが難しいんだって。
そんなことを聞いたことがある気がする。

さて、今回いろいろな色を調べてみたんだけど、ちょっとおもしろかったので今度また似たようなことをやってみたいなあって思ってます。
なんか面白いアイディアあったらくださいな。

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