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2009年7月19日 (日)

名物はさるぼぼ。

いまひるがの高原にいます。
どこにあるかわかんない人はしらべてください。
いやぁ、小矢部から岐阜までは200キロもあるんですよ。
知ってました?

名古屋が遠いのぉ。
名古屋から東京も遠いのぉ。

なんでこんなところにいるかって?
気晴らしの度が過ぎたんですよ。
いいじゃん、3連休だし。

さて、ではなんでこんなことが起こったのかを説明しませう。
この一週間もホン……ットにつまらない一週間でした。
なので、気晴らしをしたい。
今までに、なかったような気晴らしを。

まずは所沢に行き、高校時代の同級生が新築した家を偵察しつつ、所沢ICから関越自動車道に乗ります。
途中の藤岡で、普段は帰省のため長野方向へ向かう上信越道に乗るのですが、今日は新潟方面の関越自動車道へ。

350キロぐらい走りますかね。
長岡で北陸道にぶつかるんですよ。
右に行くと新潟に出て、磐越自動車道なんつーのもあってさ、郡山を経由して大人しく東北道で帰るルートもございます。
しかし、郡山から東北道のルートはこないだのストレス解消のドライブの時、いわきから磐越自動車道通っちゃったのです。

こんなとき私の頭の中では臨時国会がが開かれるわけです。
そしたら磐越道・郡山経由は圧倒的反対多数で否決されました。
なので、左方向の「上越・富山」の未知の北陸道を選んだわけです。
ま、もっとも北陸道自体走るのが初めてなんですが。

そしたらちょっと行くと、米山SAってのがあるんです。
ちょうどいい時間なもんで寄って飯を食うわけです。
そしたら中に道路情報って図があるわけです。
そしたら富山120キロ、上越30キロって出てくるから脱力するわけです。
さすがにここまで来ると私の地理感覚も鈍ってきます。
なので念のため全国版の道路地図を買いました。
Zennippon_map
でも上越と富山の間はそんなに離れてないように書いてあるわけ。
実際には90キロあるんだけどね。
ちなみにこの時点で19時。
外ではなんとも言えない日本海に沈むキレイな夕日を拝むことができました。
Yoneyama_sa
これもすべて私の日頃の行いの良さを評価して神様がご褒美をくれたのでしょう。
ありがたや、ありがたや。

さて車内に戻り、またも頭の中では臨時議会が開かれるます。
議題は、東京への帰り方。
ここからなら帰り方はいくつでもあります。

(1)上越→上信越道→藤岡→関越道→練馬
(2)上越→上信越道→藤岡→鶴ヶ島→圏央道→八王子→高井戸
(3)上越→上信越道→更埴→長野道→岡谷→高井戸
(4)上越→上信越道→更埴→長野道→中央道→一宮→東名道→用賀
(5)小矢部砺波→東海北陸道→一宮→名神道→小牧→東名道→用賀
(6)米原→名神道→小牧→東名道→東京

(4)は(3)の変則ですがたまにはこういう帰り方もいいかと思って。
(6)はシンプルな感じがしますが、さすがの私も「北陸道終点米原まで400キロ」ってさっき書いてあったのを見たので私の中ではこのルートは左折…ちゃうちゃう、挫折していました。
高速道路で左折したらカベに激突してしまいますがな。

上越から上信越道、長野道、中央道で名古屋経由の東名経由で帰るか。
でもその先の東海北陸自動車道ってのも気になるよな。
長野道、中央道、東名経由は今度帰省したときに使えるかもしれないけど東海北陸自動車道は絶対に来ることはないよなあ…。
上信越道が分岐する上越JCTの手前まで悩みに悩みましたが「でえいや!」とまたしても北陸道を選んだわけです。

ところが始めて北陸道を通ったとで知らなかったんですが、北陸道ってトンネルだらけで、途中の「朝日までトンネル54本」とか軽く書いてありやがって行けども行けども行けども行けどもトンネルで、富山どころか朝日にも着かない。
こりゃあ親不知子不知孫不知なわけだよ。
なんとかトンネル地獄(天国?霧だらけだから)を抜けたら「富山50キロ」とか書いてあんの。
この辺からいつも通り女房の口数が少なくなってくるわけです。

それでも東海北陸道のジャンクションであるはずの小矢部砺波ジャンクションが見えてこないわけです。
そしたら先に富山が来ちゃってさぁ。
あれ?小矢部って富山より西?
弱いですなぁ、北陸の地理に、私は。

東海北陸道って岐阜を通って名古屋に行くわけです。
そんでしばらく走ったら「東海北陸道岐阜200キロ」って出てきちゃったもんだから、女房完全無言状態。
「お前知っててワザとやってんだろ」って無言のプレッシャーをビンビン感じます。
知らねえって。

そんで石川県の県境近くでやっとこさ東海北陸道に入ったらここもトンネルだらけです。
しかも並のトンネルじゃなく10キロ越えの横綱級のトンネルが延々と続くんです。
そしたらこの道路、日本一高いところを走っているらしくて一番高いところで1000メートル越えています。
単純に思いました。
「この道路を作ったヤツぁ、エラい」。

そしたら女房が窓開けて「すっげー星!空に穴が空いてるみたい!」だって。
あぁ、そうですか。

それより一番困るのが、この道路、ほとんどが対面通行の片側1車線。
前にトロい車がいても抜けないわけ。

そんでもトンネルが切れたところでまた女房がが「すっげー星!アタシのフケみてー!『ひだ』って漢字で書け、って言われること以外なら何でも出来そうな気がする!とおちゃん見える?」…ってオレが窓開けて星空見上げたらそれが人生で最後に見た景色になるじゃねーか!
「これはね、どっかに寄って見上げるべきだね!」と女房。
ちなみに「ひだ」の「ひ」は「飛ぶ」で、「だ」は…やめときましょう。
この人にわかるわけがない。
発言自体ワケわかんないんだから。

そしたら、ラッキーなことに「ひるがの高原SA20キロ」ってカンバンが出てきました!
「大丈夫!大丈夫!ここでこんだけキレイに見えてるんだから20キロぐらい行ったところで星空が変わるワケないよ!」
ところがすってんてん、ナメちゃイケないのが女心と山の天気。
ひるがの高原につく頃には「なにがあったの?」と聞きたくなるくらいの霧まみれ。
星空どころか本線を走るクルマも見えない。
ちなみにこの時点で23時。

そしたら駐車場にこんな幟が。
Tokaihokuriku_nobori
なるほど、全通してまだ1年しか経ってないワケですね。
道理で私が知らなかったワケです。

コンビニで飲み物を買うことにしました。
最近SAやPAに併設されているコンビニって多いですよね。
助かります。
こんな山の中で24時間コンビニが空いているなんてありがたくて拝みたくなっちゃうくらいです。

ちなみにここにあったコンビニはファミリーマート。
こんなものが売ってました。
Sarubobo_famima
飛騨高山の名物「さるぼぼ」のファミマバージョンだそうです。

一息ついて…。
さてこれからどうしよう…って帰るしかないじゃんか!

東海北陸自動車道をそのまま走り続け「名古屋まで00キロ」の表示がかなり小さくなったころに、やっ…とこさ一宮ジャンクションで名神自動車道と合流。
そこには「左・名古屋、静岡、右・京都、大阪」と書いてあります。
東京はどっちじゃ~!

そしたら一宮の分岐の手前に「東京350キロ、京都180キロ」って書いてあるわけです。
なーんだ、京都の方が全然近いじゃん!
そうだ、京都いこう…。
って言ってる場合か!
帰りは180キロ+350キロだぞ!
…もうこの辺で判断力に自信がなくなってます。

でも名古屋に行けば東名自動車道で東京に帰れるはずです。
そして30分後名古屋に到着。
よし!
これで東京が…。
見えてこねーよ。
ここは名古屋なのです。
こんなに頑張ってもまだ名古屋なのです。

そしたらうちの爆弾お妃が第1段ロケット発射!
「もう帰るのやめちゃえば?」
あのなぁ、ここは名古屋だぞ!
味噌カツとエビフライと天むすで有名な名古屋だぞ!
「電車で寝過ごしたら東京についてましたぁ」なんつー距離じゃねーんだぞ!

そしたらうちの爆弾お妃が続けざまに第2段ロケット発射。
「ガス入れれば?おみやげも見たいしぃ。」だと?
早く帰りたいって言ってたのはお前じゃなかったのか!!

とはいえ私の気晴らしにつき合わせてる手前、むげに断ることも出来ず東名自動車道の最初の上郷SAに寄りました。
あと東京まで330キロ。
女房のの実家の長野市からから遠回りの中央道経由で帰っても230キロです。

それでもなんとか愛知県を出て静岡県を通過。
し、静岡県ってなんてデカいんだ…。
そして神奈川県内に入ったとたんに爆弾お妃は大爆睡。
助手席に寝られるとこっちも眠くなるもの。
このスピードでですっ飛ばしてて0.1秒でも眠ったら、3連休どころか確実にこの先ずっと永遠に連休です。
こういうときは不思議ものでロックなんかを聴きながら歌うよりも演歌や民謡を唸る方が不思議と目の覚めるもの。
おかげで大井松田から用賀まで「♪みちのく~ひとりたび~」と大絶叫しながら帰ってきました。
ま、旅をしてるのは陸奥てはなく相模で、一人旅ではなく残りのひとりは爆睡してるだけですけどね。
でも隣でこれだけ大声で歌ってるのに眉ひとつ動かさず爆睡できるのは大したもんです。
ひょっとして私の声に安眠を誘う成分でも含まれているんでしょうか?
ならば学会で発表しなければ!
それとも普段大イビキかいてる私の横で寝てるだけに免疫ができているだけかな?

ま、なんとかおかげさまでそんなこんなで午前3時半にはうちにつくことができました。
東の空が早くも白んできています。
さ、寝よ寝よ!

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