「とおちゃん、ここは神戸だぜ!たまには肉を食べよう。しかも牛。」と何を血迷ったか女房が爆弾発言。
なんですとぉ!
モーモーさんのお肉ですとぉ!
「あ、でもとおちゃんは牛肉キライだからいらないか。」
のぉ~~~~~~!!!!!
確かに牛はニオイがあるからね、値段も含めたら豚の方がいいよね、っていうだけでモーモーさんがキライとは申しておりませんのことよ。
でも神戸牛だぜ。
世界のコーベビーフだぜ。
お値段もいいんじゃ…。
「そこは清水の舞台から飛び降りる覚悟で…。」
清水の舞台ぐらいで足りるんですかい?
東京タワーぐらい用意しないと。
あ、ここは神戸だからポートタワーか。
「日頃のかあちゃんのやりくりに感謝してほしい、という気分で一杯です。」
へへぇ~、あーりーがーたーやー。
じゃあお店に行きましょうか。
目星はついてんの?
「三宮と元町の駅の間にある。」
ほほぉ。
すでにお調べで?
さすがに抜かりはないですな。
で、予約は?
「んなもんしてない。」
言い切った!
そんなわけで1軒目は満席で振られ、2軒目へ。
場所は三宮駅の商店街の中。
名前はモーリヤ。
アーケードにデカデカと書いてあるので落ち着けば絶対に見落としません。
というかこの商店街にはモーリヤが3軒もあるのでまさにモーリヤワールド。
ちなみにぐるなびで見てみたら夜間の一人当たりの平均金額は…1万円?
いちまんえん??
おい、かあちゃん大丈夫か?
この値段うちの1ヶ月の食費と変わんないぞ!
「ランチ以外で行けるワケないでしょうが。」
だわな。
でもランチでも2週間分くらいの値段は…。
「ですから、そこは清水の舞台から…。」
それはさっき聞いた!
いくつ清水の舞台用意すりゃいいんだよ!
ランチメニューを見たらやっぱりわが家の2週間分の食費とほぼ同額。
さて!
バシバシ!(←顔を叩いて気合いを入れた音。)
行きますかぁ!
お店はカウンターとテーブル席。
カウンターに案内されました。
目の前でコックさんがお肉を焼いてくれます。
神戸とか牛肉とかそれ以前にこうゆうお店はテレビでしか見たことがなく、来るのは初めてです。
せっかくなので特選牛ランチと神戸牛ランチをひとつずつ頼んで食べ比べてみることにしました。
ま、もちろんそっちの方が安いっていう台所事情も否定しませんがね。
焼き方は…。
私だけなら絶対にレアなのですが…。
女房は生焼けが苦手でいつもこんがりウェルダンなのです。
「ここはひとつお互いに歩み寄りを見せて譲歩を求めたいと…。」
すいません、ミディアムで。
まずは焼くお肉を見せてくれます。
…ぬおっ!
素晴らしいお肉じゃないですか。
それを脂身やら筋を取り除いて焼いて切って…。
いやぁ、至れり尽くせりですなぁ。
バチが当たりそうです。
最初は特選牛から…。
んまい。
決して霜降りではなく赤身のお肉なのですがすっと溶けるようになくなっていきます。
ひょえ~。
次に神戸牛。
…あのですね。
さっきのお肉もとっても美味しいのですが、ウエってあるもんですねぇ。
なんというか肉自体の旨味が濃いというか、風味が素晴らしいというか…。
これを一言で言うと「美味い」になるのですが。
いやー、コービー・ブライアントのオヤジが息子にコービーってつけるわけだわ。
ちなみにコービー・ブライアントとは、アメリカのバスケットリーグNBAの選手で、「コービー」という名前は、オヤジが神戸牛のあまりの美味しさに感動してつけたんだそうな。
「当店オリジナルのぽん酢をお試しください。」
うま~。
「当店と同じ兵庫県の赤穂の塩です。オリジナルのブレンドがしてあります。」
うま~、うま~。
「ワサビ醤油をご用意してありますのでお試しください。」
うま~、うま~、うま~。
ワサビ醤油うま!
日本人でよかった~。
最後に、さっき取った脂身と筋をもやしと炒めて、出してくれました。
これがまた美味しいの!
脂身の甘みがたまらない!
やっぱりスーパーで牛肉の脇に置いてある「ご自由にお持ちください」っていうヘットとは違うなぁ。
…あたりまえだけど。
実においしかった!!
明日からの食生活を考えると気が滅入りそうだけど、今は幸せな気分でいっぱいなのでそんなことは考えないようにしよう。
ぽんずうまい。
赤穂のしおうまい。
わさび醤油美味い。
日本人でよかったわ。
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