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2010年1月26日 (火)

食うことがやっぱり好きなのだよ。

寿司が好きだ。
いきなり何を言うんだと思われるだろうが好きなモンは好きなのだ。
ウナギとかね、最近ではスッポンの味も覚えてしまったのでそれらも好きには好きなんだけどね。
やっぱり寿司かな。
「なんでもいいから好きなものでなに食べたい?」って言われたら「お寿司!」って答えると思う。

あたしゃね、デブですから。
しかも尿酸値が高い痛風予備軍。
予備軍てゆうか前頭筆頭、三役まであと一歩って感じである。
なので、贅沢アリで、痛風ナシで、中性脂肪ナシってことなら寿司がいい。

寿司は食べるのも好きだけど、あの店の雰囲気がいい。
出前もいいけど、やっぱりお店で食べるのとは気分が違う。
もちろん回転寿司でもいい。
というより回らない寿司なんて私だって数えるほどしか食べたことがない。

実は、高校時代に寿司屋でアルバイトをしていた。
そのお店は田無市(現西東京市)芝久保町4丁目にあった寿司元というお店。
その寿司屋は当時近所にあった寿司屋を軒並み潰し勝ち上がっただけのことはあってかなりうまかった。
今でもあの寿司屋に勝てる寿司屋はなかなかないと思う。
時給は650円と20年前の高校生でも安いくらいだったのだが、それなりに魅力があった。
まかない付きだったのである。

しかもまかないは自分で作る。
その時だけ板場に入らせてもらって好きなネタを入れてちらしずしを作っていたのだ。
当時は料理自体にそんなに情熱があるわけじゃなかったし、寿司も嫌いじゃないけどなぁ、ってくらいだった。
若かったのよね。
今なら毎日とんでもない贅沢なちらしずしを毎日作ることだろう。
楽しくてしょうがないな、こりゃ。

ある日、「くうみんはおとなしいねぇ、前のバイトは一面にウニを乗せてウニちらしとか、イクラを乗せてイクラちらしなんて作ってたよ。」って言われた。
でも、私は色々味わえた方がいいので「ごく普通の特上ちらし」を作っていた。
遠慮はするのだが、大トロのシッポとかマグロの砂ずりなんてモンも食べられたし、アナゴも白焼きで食べたりワサビ醤油で食べたりねぇ。
中でも当時初めて食べたタラの白子にはトリコになった。
ちなみに白子は今でも大好物の一つではあるが、なんたって痛風の大敵なのでおいそれと食べるわけにはいかない。

一度なんか常連のお客さんが、私の作るちらしずしを見て「それうまそうだなぁ!オレ今日特上握りなんだけどさ、取り換えっこしない?」って言われた。
そう言われても判断に困っちゃう、と思ってオヤジさんに聞いたら「くうみんがよきゃそうしなよ」と言われて取り換えっこしたことがある。
私はちらしずしよりも握りずしの方が好きだったので異論のあるわけもなく迷わず取り換えっこした。
その時にオヤジさんの握りずしを食べて「…うまいなぁ」と思ったことを今でもよく覚えている。

そういえば、こないだ店の前を通りかかったら店がなくなっていた。
ムリもないよなぁ。
あの当時でオヤジさんが60近かったんだもん。
いま生きてれば80だよ。
「寿司ってうまいよなぁ。オレ寿司って大好き。だから寿司屋になったんだもん。」
そう言っていたオヤジさんの顔を思い出す。
優しい気さくな、それでいてしっかりした仕事をするオヤジさんだった。
当時は高校生でホントにバイト気分だったけど、いまあそこで働いたら違うだろうなぁ。
オヤジさんはまだ元気でいるだろうか?

…さて、その20年後、つまり現代のわが家。
玉子の賞味期限が今日までだなぁ。
使っちゃわなきゃ。
何食べたい?
「親子丼!」
女房殿、即答である。
また親子丼?
今年に入ってから何回目?
結婚して7年目の今でも親子丼の味付けだけは相容れず、私のは甘めの、女房のはしょっぱ目の味付けで別々に作ったりするが、なんにしても私の作る親子丼は世界一うまいからな。
なんちゃって。

でも、そうゆう時に限ってなぜだか前日から鶏肉が解凍されてて、普段は冷蔵庫にない三つ葉が入ってたりする。
要は女房の決め打ちだったのである。

こうして、「今日ぐらいは回転寿司に行かないかなぁ」という私の(ささやかな)夢はかなわないのである。
ま、しゃあねえか。

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