美味しい出会い。
人生は一度しかない。
人生はたくさんの選択肢があってもひとつしか選べない。
同じ時間においてひとつのストーリーしか味わえないのは至極当然のことだ。
ほかの人と全く同じ人生なんて有り得ない。
人はそれぞれのオリジナルストーリーを生きていく。
それがゆえに人生は尊い。
人生において、表ルートを選ぼうが裏ルートを選ぼうがどちらかしか選べない。
ということは比較のしようがないのだからその人の人生においては表も裏もない。
どれが表でどれが裏なのかなんて分かりようがないからだ。
しかし、順調な人生を歩んでいたとしても、ある日違う道に興味を示し突然人生が変わってしまう、ということも往々にしてよくあることだ。
前置きが長い上になんの講釈が始まるのかと思われるだろうが大した話ではないのでご心配なく。
先日、いつものごとくの会社からの帰り道。
郵便を出し忘れていたことに気づいてポストを探していた。
いつもの道から一本入ったところにポストがあった。
この道は初めて通った。
ホントにこの道はいつも通っている道からちょっとだけ入ったところなので、通っていても不思議ではないのだがなぜだか通ったことがなかった。
その道すがら、一軒のパン屋さんを見つけた。
正直、私はパンがあまり得意ではない。
結婚するときにも、女房に「特にお願いはないけど食事はご飯にして欲しい」と頼んだくらいだ。
じいちゃんばあちゃんと3人で住んでいたときもジジババはパンを食べていても私だけはご飯だった。
しかし齢を重ねたからか最近は昼を中心にパンもそこそこ食べるようになった。
尤も以前と変わらずご飯も好きなんだけど。
なんとなく誘われるようにそのパン屋さんに入ってパンを買ってきた。
女房も「珍しいこともあるもんだ」と少し驚いていた。
食べてみたらこれがなかなか美味しい。
特にジャガイモの入ったパンがイケる。
やっぱり食わず嫌いというのはいけないなぁ。
これからはさらにパンを食べることも増えるかもしれない。
まったく人生なんてどんな小さなタイミングでどっちに転ぶかなんて分からないモンである。
少々オーバーな言い方ではあるけれど。
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