環七のヒミツ。
東京に環状七号線という大きな道路がある。
通称「環七通り」と呼ばれている、東京の大動脈である。
環七、というくらいなので環状線は何本もあるわけで、環七をはじめ環八通りまで8本ある。
尤も、「環◯通り」と名前がつくのは「環七通り」と「環八通り」しかない。
あとは数の小さい順から内堀通り、外堀通り、外苑東通り、外苑西通り、明治通り、山手通りとそれぞれ独自の名前がついている。
ただ山手通りは「環六」と呼ぶ人がたまにいる。
ちなみに私もそのひとりである。
環七通りは文字通り都内を環状しているわけで、制限速度は全線40キロである…と思っていた。
実はそうではなくて足立区の新田一丁目を境に西側が40キロ、東側は50キロなんだそうである。
環七が制限速度40キロなのはよく覚えている。
大型免許を取りに行ったときに環八を時速40キロで走っていたら隣に乗っていた教官に「なんでもっとスピード上げないの?環八は60キロだよ」と突っ込まれたからである。
環七が40キロだから環八も40キロだと思い込んでいたのだ。
先日、そんな環七の時速制限を見直し案があると新聞が報じていた。
そもそも、環七の制限時速が違うのは自動車公害の真っただ中だった35年前に住宅の多かった西側の時速を10キロ下げたから、という経緯があるそうな。
当時はよっぽど声の大きな住民が住んでいたのだろう。
警察庁が全国の警察本部に対して、一般道の速度基準の見直しを一昨年の10月に通達したんだそうな。
実際にクルマが流れてる速度が制限速度を上回る道路が多いためで、原則30~60キロなのを、30~80キロの範囲で決められるようにしたんだと。
それを受けて、環七の制限速度も見直しに入っているようだ。
…え?
待ってよ、それってそうゆうことでいいの?
それって「赤信号みんなで渡れば怖くない」に近くないかい?
法もみんなが守らなければ悪法も法になっちゃう。
みんながスピード違反してるから制限速度を上げる…。
なんだか納得の行く理由であるようなないような。
とにかく、この通達を受けて環七の制限時速統一しよう、という動きがあるのは確かなようで、環七以外でも全国の警察本部が2011年までに調査して見直すんだそうである。
環七は実際に走ってみると、あんな大きな道路がまさか制限速度が40キロだとは思わずついついスピードが出ちゃうのは事実である。
50キロなどと言わずにいっそのこと60キロまで上げてもいいんじゃないか、とすら思う。
ちなみにウソかホントか試算では時速を50キロにすると、年間でおよそ3.3億円の経済効果が見込まれるらしい。
…ほんじゃあ早くやりゃあいいじゃんね。
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コメント
くうみさん
シュウでございます。
山手通りは環六ですね。
ちなみに一国は第一京浜国道の略(国道15号)
国一は第二京浜(国道1号の略)なんだそうです。
ややこしや…。
投稿: シュウ | 2010年4月 5日 (月) 21:22
シュウさん。
そうそう、一国と二国はややこしいんですよね。
最初なんのことだかわからなかったのですが、今ではすっかり慣れました。
第三京浜は国道466号線なので間違えないですけどね(笑)
もっとも第三京浜は有料道路ですが。
投稿: くうみん@管理人 | 2010年4月 8日 (木) 12:19