微妙な親子関係。
昨日のこと。
珍しく仕事中にケータイが鳴った。
正確にはブルった。
こんな時間に珍しいな。
緊急だろうか?
しかし、いったい誰からだ?
そんなことを考えながらケータイを見てみると、なんと父親からだった。
え?
なんで?
この人とは3年にいっぺん会えば多い方で、話をするのはそのうちの3回に1回。
ましてや向こうから電話をかけてきたことなど1度あったかないか、である。
これはいよいよ緊急事態か?と臨戦態勢を整え通話ボタンをピッ。
すると、電話の向こうからは「もっしも~し!」と異様にテンションの高い父親の声。
こんな声は孫のあーちゃんと話すときくらいしか聞いたことがない。
私と話すときは「あー」「おー」「んー」くらいしか言わない。
…相手かけ間違ってるな。
すぐにわかった。
向こうは電波が悪いらしく、こちらの声が聞き取れないのかしばらくテンションの高い声を聞くハメになった。
相手間違えてんべ?
それが聞こえたらしく、「あ?おー、お前か、間違えたよ」と予想通りの受け答え。
…やっぱな。
おおかた、彼女にでも電話するつもりだったんだろう。
うちの父親は今年で60になるのだが、相変わらずまったくもってお盛んなことである。
私は通話料がもったいないので速攻で電話を叩き切った。
向こうも同じ理由で同じタイミングで電話を叩き切ったはずである。
私と父親は血液型も星座も干支まで一緒なので、よく似ていることはよくわかってはいるのだが、同じ性格ゆえに父親とはどうも合わない。
そのせいもあってか、私は父親に反面教師で生きてきた。
ところが今日姪っ子のあーちゃんに会ったらこんなことを言われた。
「にいに、きいてきいて。」
おー、あーちゃん、どうだ、学校は楽しいかい。
「あのね、パパったらこまっちゃうの。」
あーちゃんは小学生になったせいか、こうゆう女の子らしい、とゆうか小姑っぽい発言が増えてきた。
なに?なにが困っちゃうの?
「パパったらあーちゃんがまだごはんたべてるのにテレビつけてよこになっちゃうの。」
あー、あーちゃんちはご飯中はテレビ消してるのね。
ゲームとかもすんの?
「ゲームはさいきんしないんだけど…まえはしてた。」
わかったよ、にいにがパパに言っといてあげるよ。
とは言ったモノの私もどうにも歯切れが悪い。
なぜならそれは私も同じだからだ。
そして父親も同じ。
結局血とゆうのは争えないのだ、と自分に言い聞かせている。
…いや、直せよ、生活習慣を。
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