人を説得するということ。
人を「説得」するにはけっこうな障壁があるものだ、と最近よく感じます。
「説得」の前提には「理解」が必要なんですよね。
例えばこうゆうことです。
あなたは上司です。
いま、部下のAさんには「あいうえお」という仕事を任せています。
でもこれからは少し高度な「かきくけこ」という仕事も頼みたいと思っています。
「かきくけこ」という仕事の内容は「あいうえお」より若干高度なものの、世間一般的には常識レベルと思われているものです。
しかし、Aさんは今まで「あいうえお」しか知りません。
それどころかこの世に「かきくけこ」なんて存在していることも知らなかったのです。
しかしあなたは「かきくけこ」は普通みんな知っているだろう、と思って「任せる」ことだけを伝えます。
…失敗しますよね、明らかに。
「かきくけこ」の存在を知らないのだから「かきくけこ」の内容についてあれこれ言われてもわかり様がないのです。
つまり、Aさんの世界の中には「かきくけこ」は存在しないので理解できないわけです。
こうゆう時って「つまりさぁ…」って言葉の先が「つまり」になってないものなんですよね。
ま、こうゆうタイプの人は日ごろから目にしますけどね。
話を戻して…。
こんなことも、たとえばあなたが「かきくけこをやってもらいたいんだけど、彼の世界観にかきくけこが存在しないんだよね」と誰かにこぼしたとします。
その人はわかってくれるかも知れませんが、Aさんにはこの時点で理解できないでしょう。
つまりは「説得」し「納得」してもらうには、まず「理解」してもらうことなんです。
どうしてもそのステップを忘れがちですよね。
拙速に物事を進めることはいいことではない、とつくづく思い知らされます。
なんだかグチっぽくなっちゃいましたけどね。
いやぁ、人間関係って難しい。
…最近、ホントに思います。
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