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2010年7月11日 (日)

マテ貝を採る話。

以前から我が家で静かなブームとなりつつある「マテ貝採り」。
行ってきましたよ、幕張海岸。
正直に白状しますが今日まで3回ほど空振ってます。
ほとんどが潮の状態ですね。
一応は気象庁の潮汐表を見ては行くんですけどね。
干潮時に行っても思ったより潮が引いてなかったり。
仕方ないから丘の方で採り始めるんですけど一向に採れない。
マテ貝は砂浜に穴を掘って済んでいます。
穴はたくさん開いてるのにな。
この穴じゃないのかな?

それからタイミングが悪かったことも。
一番潮が引いた最干潮のことを私らは「バリ干」と呼んでるんですが、採れやすいのはバリ干の前後2時間と言われています。
ま、アサリと一緒ですわな。
バリ干に向かって潮が引いていくときはいいんですけどバリ干を過ぎてから掘ると潮が満ちてきて掘ってる穴が波に飲まれたり。
あ~れ~。

実は姪っ子のあーちゃんに「一緒に行こうね」って行ってたんですけど、いざ行って坊主じゃカッコ悪いじゃないですか。
だから実績を作っときたくて。

それにマテ貝採りはせいぜい8月まで。
潮汐表を見たら8月までの土日にはいい潮の日がないんですよ。
じゃあ行っちゃえってことで。

幕張海岸についたら結構な干潟ができてます。
…今日は行けるかもしれない。
マテ貝採りってのは簡単で、表面の砂を削って巣穴を見つけ出しそこに塩をぶち込む。
すると塩分濃度に敏感なマテ貝がヒョイと顔を出すのでそれを捕まえる、とこんな感じです。

ただマテ貝は2枚貝の仲間なんですが殻が薄いんです。
なので強くつかむと割れてしまう。
タイミングをずらすと巣穴に引っ込んでしまい逃がしたマテ貝は2度と顔を出さないのです。
それに首だけ出したんじゃダメなんです。
逃げられちゃいますから。
殻までしっかり出させて貝殻をがっちり優しくつかまなきゃいけません。
なかなか奥が深いまさに「大人の貝ほじり」です。

それじゃあってんで干潟で女房と黙々ほ掘り続けます。
そしたらありましたよ!
巣穴が!
マテ貝の巣穴は菱形というか楕円形で私の親指の先っちょぐらいあります。
今まで私が掘ってた穴は何だったんでしょうか?
そっちは穴が小さいんですよね。
それこそ小指の先っちょより小さい。
多分カニかなんかの巣穴だったんでしょう。
いくら潮を入れたところでマテ貝が出てくるわけがありません。

その楕円形の巣穴に塩を入れると、塩が盛り上がって中からマテ貝が顔を出しました!
お前がマテ貝か!
やっと会うことができました!

それから女房と2時間近く黙々と掘り続け30本ほどのマテ貝をゲットしました。
持って帰って下拵えです。
それをピノコが不思議そうに見ています。
Kurenaikana_pinoko

ピノコはあまり「ちょうだい!」とは言いません。
どちらかとゆうと「あれなんだろうなぁ?みたいなぁ。おいしそうだなぁ。ぴのこにもくれないかなぁ。」と見つめてきます。

大きいモノは焼き、小さいモノはいったん湯通ししてからバター炒めにして食べました。
なるほどなかなかの美味です。

ただ情報によれば「マテ貝は砂出しの必要がない」ってあるんですが結構砂は入ってます。
殻から外すときに振り洗いで落としました。

やっぱりマテ貝を採る条件は潮ですね。
大潮であれば大丈夫でしょう。
私が行ったときは中潮でしたが、まあまあ採れました。
中潮は最低条件ですね。

次に行くのは来年かな。
今から楽しみです。
あ、くれぐれも日焼け止めはお忘れなく。
私のような人間は真っ赤になっちゃいますから。

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