私は、世田谷区の三軒茶屋(さんげんぢゃや)というところに住んでいます。
略して通称、三茶(さんちゃ)と呼ばれています。
江戸時代に、三軒の茶屋があったことためこの地名がつきました。
かつては、荏原郡駒沢村の字名でしかなかったそうですが、現在では電車は東急田園都市線と東急世田谷線が通じ、道路では玉川通りと世田谷通りの追分になっている交通の要衝として大変にぎやかになっています。
三軒茶屋には結婚してから住みました。
それまでは、子どもの頃におばあちゃんにつれられてチンチン電車(実は世田谷線はチンチン電車です)で来たことしかなかったので、ほとんど知りませんでした。
今から20年ほど前に三軒茶屋に来て、駅の目の前で「駅ってどこですか?」と人に訊いたのもいい思い出です。
…20年前か。
もうそんなか。
計算してみてゾッとしちゃいました。
その後、三軒茶屋育ちの女房と知り合うまでほとんど来たことがありませんでした。
三軒茶屋はなかなか人気のある街だそうで、「住みたい街ランキング」でも上位に入ってくるそうです。
確かに渋谷までは2駅ですし、あまり知られていませんが下北沢も歩いて20分ほどで行けるので散歩がてら歩くにはもってこいです。
おしゃれなお店や、最近では特にダイニングカフェやバーが増えてきています。
有名どころではタレントのはるな愛のお店もあります。(行ったことはありませんが)
しかし。
ワタクシ、三軒茶屋にあるお店にはあまり詳しくないのです。
一人でいるときはまず飲みに行くことはありませんし、食事も三軒茶屋なら自宅に帰って作っちゃうからです。
たぶん、三軒茶屋に住んでいない人の方が三軒茶屋には詳しいのではないかと思います。
ほら、よく東京の人が「原宿に関する知識は茨城県民に教えてもらう」って言うじゃないですか。(よく言うか?)
あれと一緒です。
すぐにおなかをくだすゲーリー・モレルな私は、トイレの位置ならほぼ把握していますが、おしゃれなお店には全く疎いのです。
「へえ、こんなところにこんなお店があったんだ」なんてことはザラです。
なので、「三軒茶屋っていいですよね。雑貨屋さんとかたくさんあって楽しそう」とか言われても、「ああ、そうなの?そういえばそうかな?」ってなっちゃいますし、「飲み屋さんが多くて困らないでしょ?」と言われても「はぁ…そういえばそうだね。三茶で飲むことあんまりないけど」ってなっちゃうのです。
以前に親友のいあんたちと、いあんの会社のある東中野で飲んだときのこと。
そのお店はスポーツバーで、ダーツなんか置いてあるおしゃれなお店だったんです。
へえ、いいなぁこうゆうお店。
東中野がうらやましいなぁ、って言ったら「三茶の方が全然お店多いじゃん!」ってその場にいた人全員にツッコまれてしまいました。
「くうみんさん、おうち三軒茶屋ですよね?どこかいいお店知りませんか?」とよく人に訊かれます。
しかし、そのたびに「…ごめん、よく知らない。」と答え、周りの人の落胆と失望を買い、頼りにならない人のレッテルを貼られまくっています。
…悪かったね。
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