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2011年2月11日 (金)

ホームドアの是非について。

事故を防止するために、ホームドアの設置の必要が叫ばれていて、連絡会のようなものが開かれたとニュースでやっていた。

ある方がいいか、ない方がいいかといえば、ある方がいいに決まってるし、むしろホームドアは絶対に必要である。
これがあればホームからの転落はほぼ100%防げるからだ。
しかし、鉄道マニアから言わせれば、あまり歓迎はできない。
なぜなら電車の写真が撮りにくくなるからだ。

山手線のように、ホームの端に1mちょっとの高さのホームドアであればなんとか写真も撮れる。

Yamanoteformdoor

でも、南北線のように全面が覆われていてまさに「ホームドア!」という感じだと写真を撮るのは絶望的だ。

Nambokuformdoor

まぁ、冗談はさておいて、実際の整備はなかなか進まない。
なぜだろうか?
いろいろな障壁を無視して考えてみて、単純にある方がいいか、ない方がいいかと考えてみればあって方がいいに決まってる。

では障壁とは何だろう。
最大の障壁は費用の面だろう。
しかし、もちろん事はそう単純なものではない。

最大の問題は、ホームにドアを設置する事自体だ。
「ま、そりゃそうだけど…」とツッコむみなさん、ちょっとお待ちください。

ホームにドアをつけることが進んでいるのは、乗り入れがなく、異なる規格の車両が走っていない路線だ。
先述の山手線も南北線(正確に言えば南北線は埼玉高速と東急目黒線に乗り入れてるけどいずれも同規格で乗り入れ先にもホームドアが設けられている)もこれに当たる。

しかし、電車の中には、他社線から乗り入れてくる電車もあれば、自社線の電車同士でも規格が異なる車両はたくさんある。
例えば、自社線の車両は20メートルだけど、乗り入れ相手は18メートル。
この車両は4ドアでこの車両は3ドア、普段は山の中しか走ってないけど、土日は都心まで乗り入れてくる車両はクロスシートの2ドア。
こんな例はいくらでもある。
東急田園都市線の場合は、一部に6ドア車が走っているし、千代田線なんか小田急線からロマンスカーが乗り入れてくるのだ。

こういう現状に対する問題もあるのだが、実はそれよりも大きな障壁がある。
それは、将来の設計や展望、改良に対してホームドアがあるために実施できない、という事である。
例えば、かつて山手線が行ったように、多くの旅客に対して、車両を10両から11両に増長し、一部に6ドア車を導入したいような場合、ホームドアがあるおかげでこれらの改良がままならないことがあるのである。
実は、費用の面より将来の展望が不透明になるここが一番のネックなのである。

かといって、ホームドアを設置せずにいるのも、安全上よろしくない事は確かだ。
では、何かいい方法はないものか?

そこで考えてみた。
ホームドアというのは横に開くからいけないんじゃないだろうか。
横に開くと戸袋の場所を取らなきゃいけない。
なので、たくさんのパターンの車両には対応できない。

では、縦に開けばいいんじゃないだろうか?
例えば、ホームの端に細い棒が隙間なく何本も並んでいる。
イメージとしては、駐車場の入り口のチェーンがかかっている棒みたいなモノを考えてもらえるといい。

電車が来るとドアに当たる部分だけの棒が下がるのだ。
ちなみに、ホームの高さはJRで920mmから1100mmだそうだから、最大この長さの棒を使う事ができる。
ホーム側でこれだけの高さがあれば十分ホームドアとして機能できる。

どんな電車が来ても対応できるし、車両が長くなったときの工事費も安く済むんじゃないだろうか。

そんなことしたら、線路上に落ちた人がホームしたの退避スペースが無くなるじゃないか、とお思いだろうが、これはホームドアなので棒は常時上がっているの状態であるのでホームの下に棒はないし、そもそもホームドアがあるので人は線路上に落ちない。

どっか、世界中探せばこんなシステムあると思うんだよね。
だって私が思いつくぐらいだもん。
なければ、私の発案なのでどうか私にアイディア料をいただきたい。

しかし、こうゆう事を考えるのは自由だけど、やっぱり大きいのは費用だね。
山手線方式のホームドアはもとより、南北線方式のホームドアにしたら莫大な費用がかかってしまうもの。

ただね、ホームドアができて一番困るのは運転士かもね。
絶対過走できないし。
そうなったら、電車も新幹線みたいに30キロ以下になったら自動ブレーキとかにしなきゃダメかな。
ほら、こうなると今度は電車の方にお金がかかってくる。
でも私の方法なら過走してもホームドアは対応できるぞ!
いや、電車の運転士さんは優秀だから過走なんかしないよ。
な?友人の運転士のみんな?

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