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2011年2月24日 (木)

渋谷を彷徨う男二人の物語。

実は会社の同僚であるれいちゃんが3月で会社を辞めることになりました。
「昔から看護師さんになりたかったんです。夢を叶えるならもうこれがラストチャンスかと思って。」ということで、4月から看護師の学校に通うんだそうです。

エラい!
私はうらやましくなるのと同時に、彼女のことを尊敬してしまいました。
30過ぎてから思い切るなんてホントにエラいと思うよ。
「30って言わないでよ~!」
いいじゃないか、30けっこう。
こっちなんかあと数年で40だい。

そんなワケで送別会をやろう、後輩のりょうちゃんと一緒に、渋谷に会場を探しに行きました。
「知ってる店あるんですか?」
知ってるってゆうか、駅前でね。
おしゃれなバーなんだけど、夜景が見えて騒げるお店があるよ。
「渋谷で夜景ですか?そんなとこあるんですか?新宿なら分かるけど…。」
確かに言われてみればそうだねぇ。
「最後に行ったのいつですか?」
確か10年ぐらい前かと…。
「それ、絶対もうお店ないですよ。」
そうかね?
まぁ、そのお店がなくなっててもその後に新しいテナントが入ってるからとりあえず見に行こうよ。

そしたら確かに店はなくなっていて、その後のテナントに入ったんだけど、これが最悪。
注文は遅いし、ビール(ありゃたぶん発泡酒か第3のビール)はぬるいし。
唐揚げなんて6割衣だもん。
店員は呼んでも来ないし、学生の文化祭と同じレベルだよ。
早々にビールは1杯だけで、つまみ3品で切り上げたんだけど、それでも2人で5000円弱。
こりゃひどい。
ここはないね。
「ないですね。」

それから気になっていたほかの2件目へ。
2件目は良さそうで個室もあり、ここはなかなかだと。
ここに決めちゃおうか?
でも料理の味見くらいしてく?
で、店内へ座ったんだけど、たった2品の料理が30分経っても出てこない。
ホント雰囲気も料理そこそこよかったんだけどね。
これじゃ敵わないのでここも見合わせました。

じゃあ、3件目見に行こうか?
3件目は魚料理のお店だったんだけど、入り口のドアにスーパーのポップみたいな文字で「ワインフェア実施中」「魚とワインを飲もう!」とかマジックで直接書きまくってるのです。
「くうちゃん、ここヤバいニオイがします…。やめよう。」
た、確かに。
このお店には入ることすらなくやめました。

な?
だからオレに店を任せるとロクなことが起きないんだよ。
オレに店を選ばせるな、ってのは家族とか友だちの間では常識になってるからね。
「オレ、もうくうちゃんに店相談しないです。」
いや、相談はいいんだよ。
下見が大事なんだから。
それでこの時点でコケてることがわかるワケだからね。

その後、センター街を歩いていたら、向こうからおかしな外国人の集団が来ます。
まぁ、センター街にはいろいろな外国人がいるんだけど、背の低い黒人さんがラップを歌いながら歩いていて、それを撮影しているスタッフがいるのです。
なんだろうね?
外国のビデオクリップの撮影かね?
ゲリラ撮影だよなぁ、きっと。
そう言いながらりょうちゃんを振り返ったら「あ…あ!あ…あ!あ!あ!ブラック・アイド・ピーズですよ!あれ!え?なんでこんなところにいるの?信じらんない!オレ見てきます!」と0.5秒ですっ飛んで行きました。

そのまま、写真を撮らせてもらうことには成功したみたいですが、2ショットを撮ろうとしたら、SPみたいなデカい白人に「ヘイヘイ!」と止められてました。
「写真撮っちゃいましたよ!すげー感激ですよ!オレの人生の中で逢った中で一番の大物ですよ!」
りょうちゃんの鼻息も荒いです。

有名な人?
ラッパー?
「ラッパーですよ!超有名ですよ!ビルボードで1位の記録作ったんですよ!グラミー賞とか何回も取ってますよ!」
あーそーなんだ。
そう言われてもオレ知らないしなぁ。

あ~、鉄道マニア界で言えば、全駅下車を達成した横見浩彦とか、秘境駅で有名な牛山隆信みたいなもんか。
「誰ですか?それ?くじらのネタですか?」
…その言葉、そっくりそのまま返すよ。

でさ、せっかくの感激中に言いづらいんだけど、結局店決まってないんだけど…。
「あ、そうですね。じゃあ、こないだの店にしますか。」
じゃあ、下見に来ることはなかったと。
まぁ、ある程度予想通りの結果だけど…。

「なんか、今日はハズレばっかですね。こんな日もあるんだなぁ。オレ、おいしいイタリアンが食べたくなっちゃいました。どっか知りませんか?」
じゃあ、オレがよく行く店に行こうか。
そこからちょっと歩いて、女房ともよく行く「ラ・ボエム」の渋谷店へ。

店に入るなり、「うぉー、超カッコイイお店じゃないですか~!くうちゃん、なんでこうゆう店をまず教えてくれないんですか~!」とりょうちゃんが絶叫。
あ…ここが良かった?
つーか、結構来る店だけどここは想定してなかったわ。
子どもが来るから個室があった方がいいし、個室があったか覚えてなかったし。
でも、いい店だよ、ここ。
何よりおいしいし。

さらに、この店は地下にあって、地下2階もあるんですがそこには室内なのに池があったり、なかなかおしゃれなんです。
「う、うぉー、外国みたいじゃないですかぁ!!カッコイイじゃないですか~」
お店には個室以外にも半個室みたいなのもあって、あぁ言われてみりゃここってそうゆう使い方もできるのね、って感じでした。

おかげで、りょうちゃんはその場で速攻で予約を済ませ、無事会場が決まりました。
つーわけで参加者のみなさま、会場は渋谷の「ラ・ボエム」だからね。
よろしく。
なんじゃ、このオチ。

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