東北関東大震災。20110317-01
連日、被災地から続々と被災者の情報が入ってくる。
被害が特に大きかった南三陸町では3歳のお孫さんを抱いたまま亡くなっていた女性が発見されたそうだ。
津波で壊滅的な被害を受けた岩手県宮古市田老で14日、倒壊した家屋の中から祖母と孫で3歳の男の子の遺体が発見された。現地入りした記者は、その様子を見ていた。祖母は孫をしっかりと抱きしめたまま亡くなっており、最後まで孫を守り抜こうとしていた。
倒壊した家屋は津波に押し流され、元の場所から数百メートル離れた場所で見つかった。線路が上にあった。家族や親類らは午前中から、がれきの撤去を始めた
という。ブルドーザーや手作業で柱などを一つ一つ取り除いていった。電動ノコギリを使って、流れついた街路樹なども切った。
2人が発見されたのは午後2時を過ぎてからだった。折り重なるように倒れており、祖母が孫を両手で抱きかかえていた。
その瞬間、撤去作業の様子を食い入るように見つめていた20代の男児の母親はその場に崩れ落ち、家族や親類らと抱き合って号泣し続けた。
母親は「おばあちゃんは私が仕事の時、いつも息子の面倒を見てくれていた。2人が一緒に見つかって本当に良かった」と涙をぬぐい「でもやっぱり死に顔は見られなかった。まだ生きていると信じている自分がいるから」と声を詰まらせた。
(3月15日毎日新聞)
もう、なんと切ないことか。
男の子のお母さんも言っているが、最後まで一緒にいたことがせめてもの救いだろう。
また、家族とはぐれてしまった男の子が、「かぞくをさがしています」というプラカードを提げて避難所を回っているそうだ。
回った避難所の掲示板に「あしたも11じにくるからまっててね」とメッセージを残して。
被災地では大変な戦いが毎日続いている。
すぐに具体的なことがなにもできないことが誠にもどかしいが、自分にできる「節電(ムダな電気を使わない)」「節油(不要不急の自動車利用はしない)」「節買(買いだめをしない)」に努めたいと思う。
実は、毎日のようにニュースを見ながら泣いている。
こんなにも自分は涙もろかったか、と思うくらいだ。
なんとも切なくもどかしい。
最後にこんな記事を見つけたので載せておく。
「早く逃げてください」−−。街全体が津波にのみ込まれ約1万7000人の人口のうち、約1万人の安否が分からなくなっている宮城県南三陸町は、町役場が
跡形もなくなるなど壊滅した。多くの町職員や警察官、消防職員が行方不明となったが、その中に津波に襲われるまで防災無線放送で住民に避難を呼びかけた女性職員がいた。
「娘は最後まで声を振り絞ったと思う」。同町の遠藤美恵子さん(53)は、避難先の県志津川高校で涙を浮かべた。娘の未希(みき)さん(25)は町危機管理課職員。地震後も役場別館の防災対策庁舎(3階建て)に残り、無線放送を続けた。
難を逃れた町職員(33)によると、地震から約30分後、高さ10メートル以上の津波が町役場を襲った。助かったのは10人。庁舎屋上の無線用鉄塔にしがみついていた。その中に未希さんはいなかった。
遠藤さんは「(生き残った職員から)『未希さんが流されるのを見た』という話を聞いた。もうダメだと思う」とつぶやいた。
地震直後、遠藤さんの知人、芳賀タエ子さん(61)は「6メートル強の波があります。早く逃げてください」という未希さんの放送の声を聞きながら、携帯
電話だけを持ち、着の身着のままで車で避難所の志津川高校のある高台を目指した。停電で信号が動いておらず、周辺道路は渋滞していた。高台への道路を上が
る時、振り向くと渋滞の列からクラクションが鳴り響き、その背後から津波が家屋などをなぎ倒しながら追いかけてくるのが見えた。
芳賀さんは懸命にアクセルを踏み、数十メートルの高さの高台に逃れた。車を降りて避難所の階段を上がった。遠藤さんもたまたま避難していた。
芳賀さんは遠藤さんの手を握って言った。「娘さんの声がずっと聞こえたよ」
高台から見下ろす街は濁流にのみ込まれていた。
(3月13日毎日新聞)
どう思われるだろうか?
役人なんだから、安全を守るのは当たり前、と思われるだろうか?
でも、それだけでは切なすぎる。
私は「当たり前」とは思わない。
これは、政府にも東京電力にも聞いて欲しい。
現場ではたくさんの人が大事なものを守るために必死で戦ったのだ。
その結果、命を失う人が多くいたのだ。
今も現場で命を張って戦っている人がたくさんいる。
具体的にどうせえ、こうせえとゆうワケではない。
ただ、こうゆう人たちがたくさんいるということを忘れないで欲しいのだ。
みんなが幸せになれるようにキチンとやるべきことをやって欲しい。
今回の地震で被災された方に心からお見舞い申し上げます。
また、お亡くなりになられた方に心からご冥福をお祈りいたします。
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