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2011年11月 9日 (水)

キャプテンオヤジの話。

私の住んでいる世田谷は三軒茶屋の一番外側に沿って環状七号線、通称「環七通り」が走っている。
普段はみんなたいてい「環七」と呼んでいる。
南北の交通手段の少ない東京都内では、屈指の交通集中路線であり常に渋滞している。

交通量が多ければ当然道路の傷みも早いのでしょっちゅう工事している。
そのためにまた渋滞するという、いわば「負の連鎖」反応が起こっている。

実はそんな環七がらみの話で、いまだに我が家で最大のミステリーと言われている事件があった。
ずいぶん前のことなのだが、その日も環七を走っていたら渋滞に当たった。
日常茶飯事なので驚きはしないが、私は渋滞がキライなのでなるべく避けるように裏道を走ることが多い。

だが、もちろん渋滞に当たるときは当たる。
何が原因かと思ったら、交差点でミニバンがエンコして停まっていたのである。
しかも悪いことに、これまた都内から多摩にかけての大動脈である甲州街道(国道20号線)との交差点である大原交差点の真上である。
この大原交差点自体が「交通集中路線」と「大動脈」の交差するためかなり大きな交差点で、しかもご丁寧に頭上には首都高速4号線まで走っている。

おかげで環七も甲州街道も大渋滞。
見るとボンネットを開けたクルマの前で、冴えない感じのオッチャンが車外に出て途方に暮れている。
他のクルマに撥ねられないようにね。
もっともアンタのせいで他のクルマは動かないんだけどね。

オーバーヒートかね?
そんなことを女房と話しながら通過したのだが、なぜかそこを通り過ぎても渋滞は解消しない。
なんだなんだ?
そしたらこっちの原因は道路工事らしい。
まだしばらく渋滞は続くなぁ。

さっきの大原交差点を通り過ぎて10分。
やっと100メートルくらいは進めただろうか。
そしたらよ。
よく聞いてよ。
信じられないことが起こったんだけど、なんとその脇のちょっと広くなったところにまたクルマがエンコして停まっていたのである。
クルマもオッチャンもさっきの大原交差点でエンコしてたのとまったく同じだ。

え?
え?
え~~~???
なんで?
抜かれた?
だってこの渋滞だもん、抜きようがないじゃん!
女房と大騒ぎである。

違う人?
同じだよねぇ?
あのオッチャンはクルマごとワープでもしてきたのか??
幸い、そのクルマは端っこによけていたため直接渋滞の原因とはなっていなかったので、わずかずつでもクルマは進んでいたため、降りて検証するワケにもいかないし。
まぁ、動かなくてもそんなことしないけど。

昔ね、りぼんで連載してた「お父さんは心配症」ってゆうマンガがあって、その中に登場する片桐キャプテンがビルの135階から渡したロープにぶら下がったゴンドラから落ちるんだけど、なぜか空から落ちてきてゴンドラに落下するってシーンがあったの。
まさにアレ。
何が起きたかワケがわかんない。
ホントは大原の交差点が今どうなっているか見に行ければ一番いいんだけど、今さら後の祭り。
アフター・ザ・カーニバルアンドアフター・ザ・フェスティバル。
結局あれはなんだったんだろうか。

そんなワケで、うちの夫婦はあのオッチャンを「キャプテンオヤジ」と命名し(つーか勝手に命名したのは女房)、この話は、今でも語り継がれている不思議な伝説なのである。

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