薯蕷爆弾大炸裂
ちょっと前の出来事なのですが、ツラい思い出を払拭しトラウマも少しは軽減したので書こうと思います。
いや、そんな大げさな話じゃないんですけどね。
11月も半ばのことでした。
秋です。
秋でした。
食欲の秋です。
食欲の秋でした。
ダイエット中の小生にはツラい季節です。
でも食えるモンは食います。
過度なガマンは人生を貧しくしますから。
先日、テレビで旅番組をやっていて(こうゆう番組を見るようになったこと自体トシ食った証拠なような気がしないでもないけど…)そこで信州・長野の特集をやっていました。
信州人の女房とその亭主の私が見入っていると舞台は戸隠へ。
そこで女房の実家に帰省するとよく行く「そばの実」が出ました。
私が知る限り、日本一ウマいそば屋です。
撮影では空いてましたが、オフシーズンに行っても混んでるのにこんなワケないじゃん!なんて言いながら見てたんです。
そうか。
世は新そばの季節じゃないか。
江戸っ子であり(世田谷は江戸じゃないのはわかってるってば)、「信州人のクセにそばがキライ」とゆうバチ当たりな女房を持つ私。
もちろんそばは大好物。
確か、そばの実でも新そばの通販やってたよなぁ、とホームページを見てみると…。
あった、あった、ありましたよ。
ガマンできずに、早速取り寄せてみました。
ま、そばだしね。
太りにくいから。
6人前頼んだけど、ま、それはいいじゃん。
ここのそばは打ち粉のついたまま、まさに「イマ打ち立て!」ってゆうそばを送ってくれます。
もちろん賞味期限は短く、なんと2日間です。
着いたらすぐに食べなきゃいけません。
でも、そばとゆうのは鮮度も大事ですが、茹で方はもっと大事なのです。
そう説明書に書いてあります。
とゆうことは準備が大切ってことです。
このお店に行くと三色そばとゆうのがあります。
つけ汁が3種類あるのです。
ひとつは普通のつけ汁。
あとふたつは「クルミつゆ」と「とろろつゆ」です。
「クルミつゆ」の方はクルミを擦って、そこにミソ、醤油、砂糖を入れて作ったクルミだれをめんつゆに入れます。
信州の人はこれが好きらしく、女房の実家ではそばだけでなくお雑煮にも入れたりします。
擦りつぶすのは面倒なのでフードプロセッサで作ることにしたんですが、なんだかウマく潰れません。
途中まではウマくいくんですけど途中で粘度が増えるのか、どうにも良くありません。
おかげで、潰れかけのクルミをフードプロセッサから取り出して、泣きながら(泣いてねーけど)すり鉢で擦りつぶして、なんとかかんとかできました。
さて、お次はとろろです。
これはね、よく使う食材なんで余裕ですよ。
さっそくとろろ芋の皮をむいてすりおろし始めました。
8割方終わった頃です。
突然手元から「バキッ」とゆう音が。
一瞬何が起こったかわからなかったです。
実は、とろろ芋をおろしていたプラスチック製のおろし金が折れたのです。
えええ???
いやね、前々からヒビが入っているような気はしてたんですよね。
なにか不具合を見つけたらその場で対処しなきゃ後で痛いしっぺ返しが来るモノなのです。
そして、折れたおろし金がたっぷりのとろろ芋の入っていた鉢に当たりました。
その直後です。
その鉢が逆さまになって宙に浮くのを見たのは。
地球には重力がありますからね。
もちろん飛んでったモノは落ちて来るワケです。
一番近くにいたのはおろしていた張本人である私なワケですから、当然私のところに落ちてくるワケです。
落ちてきたとろろは見事に私を直撃し、右肩から右半身全部にかけてとろろまみれになりました。
あります?
とろろまみれになったこと。
なかなかできない体験ですよ。
しょうがないんで、その場で風呂場に避難し服を脱ぎました。
「洗濯機に放り込む前に手洗いしてよ!」と女房の声が聞こえてきます。
もう泣きそうです。
その後、とろろがかかった部分をシャワーで流して着替えて台所に復帰しました。
ところが、これがかゆいこと、かゆいこと。
「とろろが粘るのは繊維質がたくさん含まれていて、それがお互いに絡まりあうからだよ。その繊維質のケバケバが刺さるからとろろが付くとかゆくなるんだよ。」
そんな先人の教えが頭の中に浮かんでは消えて行きます。
ザッと洗い流すだけでは繊維質は落ちず、こすって洗わなきゃダメなんですね。
いつも思うのですが、やっぱり何事もカラダで覚えるのが一番です。
それでも、そばに一番大事なことは、「茹でたらすぐに食べること」なので、かゆいのをガマンして残りのとろろ芋をすりおろしました。
どう気が向いたのか、こぼしたはずのとろろは女房によって片付けられています。
それを見てつい油断した私。
「ぬちゃっ」。
ついついこぼした後を右足で踏んでしまったのですが、どう見てもこの「ぬちゃっ」はとろろです。
片付けてくれたんじゃないの?
「片付けたよ。表面だけ。」
我が家の台所はカーペットが敷いてあるので、そこにしみ込んだとろろまで拭いてなかったのです。
あのなぁ…。
とはいえ、こぼしたのは私なので文句を言うワケにも行かず、言ったら言ったで余計面倒なことになるので、黙って再び風呂場に行き、足の裏を流してきました。
それでも、そばに一番大事なことは、「茹でたらすぐに食べること」なので、すぐに茹でたそばを調理して食べました。
その最中に今度は左足でこぼした後を踏んでしまってみたび風呂場に行ったことはナイショです。
おそばはさすがに美味しくて、あっとゆう間になくなっちゃいました。
やっぱり季節のモノを食べるとゆうのが一番いいことですな。
速攻で食べ終えてそのままよたび風呂場に直行したことは言うまでもありません。
ひでぶ。
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