さらば駒沢陸橋ゆき!
今日は3月31日ですか。
例年なら今日は年度末で駆け回ってる日ですが、今年は日曜日でかつ自分が異動になったため、静かな一日ですねぇ。
けっこうけっこう。
我が家は世田谷の三軒茶屋とゆう田舎町にあるんですが、しばらく歩くと環七通りに出られて、そこを新宿からの都営バスが走っています。
ただし、それも今日まで。
今日付けで新代田駅から駒沢陸橋までの区間が路線短縮で廃止になるため、ここで都営バスを見ることはできなくなります。
なので写真を撮りつつちょっとだけですが乗ってきました。
バス停には路線短縮による廃止の案内が出ています。
さみしいなぁ…。
行き先の案内にも「3月31日まで」って書いてあるし、いつでも剥がせるようになっています。
これもまたさみしい。
駒沢陸橋ゆきのバスは1〜2時間に1本なのでタイミングを合わせないと乗れません。
ようやくバスが来たので、乗る前に運転士さんに写真を撮るまで待ってもらって、撮りました。
あー、もう都営バスでこの行き先は見られないんだなぁ…。
今日が最後なので運転士さんもサービスがいい気がします。
ひょっとしたらここ数日同じようなことを頼まれているのかも知れませんね。
車内に表示される「野沢龍雲寺」の表示もこれで見納め。
運転士さん、すんませんでした。
「またかよぉ、ま、最終日だしな」って感じでしょうかね。
それに、この運転士さんは杉並支所の運転士さんですが、ひょっとしたら「この路線を運転するのも最後かぁ」なんて思ってるのかも知れませんね。
でもとっても親切な運転士さんでしたよ!
さて、終点の駒沢陸橋に到着です。
せっかく撮ったのに駒沢陸橋の表示、激暗です。
スマホを構えたのですがすでに画面が暗く、バス停に着く直前だったのでGOサインです。
正面に駒沢通りの道路案内を入れることができたのは自分なりに秀逸だとは思いますが。
バスには7、8人の乗客がいましたが降りてみてビックリ。
全員がバスの写真を撮り始めました。
こんな物好きは私だけだと思ってたのに。
まさか、全員が全員、同好の士だったとはね…。
明日から「若林駅」「駒沢陸橋」の文字は見られなくなります。
さて、駒沢陸橋で折り返しのバスが来るまで15分。
急ぐ旅でもないので待つことにしました。
バスも折り返しで待機中です。
ここ駒沢陸橋は、駒沢とゆう名前がついていますが所在地は目黒区柿の木坂です。
おそらく、駒沢陸橋の下を通る道路が駒沢通りだからだと思われます。
今日で東98系統からも都営バスが撤退するため目黒区内で都営バスが見られるのは今日が最後です。
目黒区民だってもちろん、世田谷区民だって都民税払ってんだぞ、なんで都営バスの恩恵が受けられないんだ!…と思ったりもするのですが、なんたってバスはどこも赤字なんですよね。
その赤字を地下鉄などの電車の黒字で埋めているのが実情です。
なので、公共交通が民営バスにバトンタッチするのは仕方ないことだろうな、とも思います。
また、東京の場合、交通手段の確保を行政が担う必要があるのかな、とも思います。
さて、この宿91系統はかつては東急バスとの共同運行で、新宿から青梅街道、環七通りを経由し大森を越え蒲田まで達していた長大路線でした。
その後大森までに短縮され、その時代が長く続きました。
それから、新代田を境に路線分割され、北を都営バスが宿91系統として、南を東急バスが森91系統として担当するようになりました。
どちらの系統にも「91」がついているのはこのためです。
かつて、都営バスの系統番号が「数字3ケタ」から「漢字1文字+数字2ケタ」に変更になった際に、都心方面から目黒、世田谷方面に向かうバスは90番台が振られ、都心方面から渋谷方面を通過するバスには80番台が振られました。
なのでここは「91」、東京駅から等々力までは「98」、かつて東京駅から渋谷駅を経由し等々力に達していた現在の「渋82」(当時は「東82」)には「82」が番号として振られたのです。
なので、新代田駅から駒沢陸橋までは都営バスの宿91系統と東急バスの森91系統がダブっている区間なんです。
なので、正しい形に戻る、と言えばそうなんですけどね。
この手作り感満載の路線図も今日が最後。
明日からは小田急バスの北沢タウンホールゆきのみが使用するようになります。
(森91系統はこのバス停には停車しません)
でも、このバス停は都営バス仕様なんです。
植え替える様子もないので、明日からしばらくは「小田急バスしか来ないのにバス停は都営バス」ってゆう変わった光景が見られそうです。
さてさて、30分の長旅が終了しました。
折り返しのバスの運転士さんも同じ人だったので、写真を撮り終わるまで発車を待っててくれました。
ありがとうございました!
バス停と新宿駅西口ゆきのバスがちょうどいい具合にはいったいい写真になりました。
ここに新宿駅西口ゆきが来ることはもうありません。
なんとなく、新宿とダイレクトでつながってたことが嬉しかったんですけどね。
「うちさ、実は新宿からバス一本で帰れるんだぜ!」みたいな。
新宿からノンビリ帰ってきたい時によく使いましたからね。
こちらも新宿駅西口の表示は剥がせるようになってますし、明日からはもうないんですね。
去年までの朝の通勤時にちょうど会ってたんですよ、このバスに。
さみしいなぁ、とは思いつつ、乗りたきゃ新代田駅まで東急バスで行ってから乗り換えりゃいいじゃん、と自分の中でそうゆう当たり前の結論になりました。
今月は、渋谷駅の地下駅への移転による地上駅の廃止、下北沢駅の地下化による地上駅の廃止、都営バス東98系統の都営バス撤退に伴う規模縮小、そしてこの路線の一部廃止。
なんとなく廃止が多いさみしい月でした。
でもこれも未来への新たな絵を描き出すのに必要なことなんですよね。
終わりは始まり。
未来の風景は未来の人が作るのです。
これからどのように変わって行くのか、楽しみに見させてもらうことにしましょう。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
はじめまして。書き込みさせていただきます。
宿91ですが、昨年4月のダイヤ改正で駒沢陸橋行きは1日10本を切るようになりました。僕が先月8日に新宿駅西口から駒沢陸橋まで完乗した際、新代田以南から乗ってくる乗客は少数派でした。この区間は東急バス運行の森91、小田急バス運行の下61のほうが本数も充実しているので、運行区間縮小は当然だったと言えます。
駒沢陸橋停留所は降車専用が世田谷区下馬、乗車専用が目黒区柿の木坂にありました。この停留所は東急バスの野沢折返所(現サミットストアー野沢店の駐車場)が廃止され、その先で折り返しできる場所が駒沢陸橋だったこともあり、新設されたものです。ただし、東急バスの森91は駒沢陸橋停留所には停車しません。小田急・都営のための停留所だからです(小田急は野沢交番発着時代から駒沢陸橋下で折り返していた)。
東98は東急バス単独となりましたが、こちらは歴史ある路線であることや目黒駅をまたがって目的地へ向かう乗客もいるので、廃止にはできなかったようです。
去年は小田急ロマンスカーのあさぎり号が利用者減で廃止になると言われていました。こちらも歴史ある列車であることや箱根観光を1週できるようなルートとしても役目を果たしているので、廃止にはせず、JR東海は運行から手を引き、1991年以前と同じく小田急だけの片乗り入れに戻しました。
話を変えますが、僕はブログ「たきわ交通局」を運営しています。相互リンクも大歓迎です。内容をご判断のうえ、ご検討下さい。
投稿: A80&481 | 2013年4月12日 (金) 00:06
A80&481さん。
初めまして!
ようこそいらっしゃいました!
コメントをいただきありがとうございました。
宿91はうちのそばを走ってた路線でしたので廃止は残念で、さみしいことでした。
確かに本数は少なかったですし、新宿から乗って帰ってくる時にもバスに乗るまで時間をつぶす、なんてこともよくありました。
なんにしても都営バスの路線図から消えてしまうのは間違いないことなので、何とも惜しいですね。
私が子どもの頃は森91は東急と都営の共同運行だったので、新宿駅で東急バスを見かけたこともありましたね。
今ではちょっと考えられない光景ですね。
実は小田急には学生時代の同級生やその他の知り合いががたくさんいますし、私自身も浅からぬ縁があるのでいろんな話を聞いています。
なんにしても昔の形に戻したのは小田急にとってはいいことだったのかもしれませんね。
リンクを貼っていただいたみたいなんですが、なぜかデッドリンクでした。
ググってみて「たきわ交通局」見せていただきました。
いろいろな路線を網羅していて素晴らしいページですね。
わが世田谷周辺の情報も多いのでこれからよく読ませていただきます。
相互リンクの件ですが、お申し出ありがとうございました。
拝見したところリンク先が鉄道に特化しているページが多い様で、私は鉄道マニアで鉄道関係の記事も多いんですが、このブログは鉄道の話以外もけっこうあるので、リンクを張らせていただくのも烏滸がましいので、張らせていただいていいかかどうか…。
少し考えさせていただければ、と思いますのでよろしくお願いいたします。
投稿: くうみん@管理人 | 2013年4月12日 (金) 21:29