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2013年4月21日 (日)

イキニイキタイ。

もう、寒すぎです、東京。
こんなに寒いとガラスの腹は一発で、謎のイギリス人、ゲーリー・モレルに変身ですわ。
しかも雨とか降ってるし。
あー、ったるいなぁ、なんて思いながら今日はバスで出勤です。

雨の日のバスが時間通りに来るわけがないので、一本早いバスに乗れる時間に家を出ました。
私は東急バスで通うのですが、以前から東急バスナビって機能があって、どこにバスがいるのか報せてくれます。
これがなかなかの優れもの。
最近スマホ用にグレードアップされて大変心強いです。
見てみたら10分くらい遅れそう。
この寒空に10分もバス停に立ちん坊もイヤですが、バス停の前にコンビニはありません。
なので近くのコンビニで時間をつぶしバスに乗りました。
やっぱり10分延でした。

このバスはかなりのロングランで、私が乗るのは終点に近い部分なので通常でもバスは遅れやすいんです。
ま、仕方のないことでしょう。
バスなんだから。

乗ってみたら、見習い中の腕章をつけた新人の運転士さんでした。
後ろのドアには指導員らしき方が添乗しています。
しばらく行って終点から2つ手前のバス停でジイサンが乗ってきました。
このジイサン、エラく怒ってます。
「なんで10分も遅れて来るんだ!」
添乗してる指導員に絡んでいます。
雨の日のバスが遅れてこないわけがないじゃないですか。
なんてヤボなジイサンだろうな。
「こっちは予定を組んでるんだ!時間通りこなかったらどんどんズレて行くじゃないか!」
しょうがねーじゃんなぁ。
私に言わせれば、バスを入れて予定を組むこと自体がナンセンス。
しかも雨の日に。

「雨が降ってるとはいえ、道路は空いているし、それを見越してダイヤを組んでいるんじゃないか!それに今日は日曜日じゃないか!」
ま、それはその通りで、この点に関してはジイサンは正しいです。

指導員の方も相手がお客さんですから「はい、はい、申し訳ございません」と黙って聞いています。
道路は混まないにしても、例えば国道1号線との交差点は左折車が多くて直進車も進めない、などこの道路が混まなくてもバスが遅れる要因はいろいろあるのですが、それをいちいちこのジイサンに説明しても仕方ない、とゆう指導員の方の気持ちもよくわかります。

しかも、私は後ろのドアのすぐ後ろの席に座っていて、ジイサンは優先席。
つまり私のすぐ目の前でこの光景が展開されているのです。
思わずふたりのやり取りをじっと見つめます。

あまりに見かねた私が「まあ、まあ、今日は運転士さんも見習いってことだし、大目に見ておあげなさいよ」…と普段ならガマンできずにこのジイサンをなだめるフリをしてやんわりと釘を刺すところなのですが、ちょっと考えて言うのをやめました。
ここで、もしジイサンが逆ギレして私に絡んできたらそれはそれで「上等だ、べらぼうめ!かかってきやがれ!」ってなモンなんですが、そうなると見習いの運転士さんが自分のせいでお客さん同士が揉めて師匠もその騒ぎに巻き込まれた、と思うでしょう。
そうなれば、この運転士さんのこの先の運転士人生に関わってくるでしょう。
不慣れな時期に、お客さんに叱責されるのと褒められるのではどちらが伸びるでしょう?
言うまでもなく後者だと私は思います。
叱責は場合によってはトラウマになりかねません。
褒められることは絶対にトラウマにはならないんです。
それは「いい思い出」って言うんです。

終点について私もジイサンも含めたすべての客がバスから降ります。
後ろのドアから降りて、前方に歩いて行ったら前のドアを通りかかった時に運転士さんと目が合ったので「頑張ってね!」って大きく声をかけると、運転士さんが嬉しそうに「ありがとうございます!」って返事してくれました。
ひょっとしたら私がジイサンと指導員の方のやりとりを見つめていたことに気づいていてのかもしれません。
後部ドアの付近はミラーでよく見えますから。

その時に隣を歩いていたジイサンが同じく運転士さんの方を見た時に見習いの腕章に気づいたらしく「ギョッ」とした顔をしたのを私は見逃しませんでした。
見習いって気づくのが遅いっつーのよ。
うーん、騒ぎを大きくしなくて正解だったね、と思いました。

あの若い運転士さんが立派な運転士になってこれからも私を安全に目的地まで運んでくれるように祈るとともに、やっぱり年を食ったら人に可愛がられるジイサンにならないといけないなぁ、と強く思った38歳なのでした。

そうそう、今日は4月21日です。
義母の祥月命日です。
早いモンであっちに行ってから3年が経ちました。
なんだかあっとゆう間です。

帰りに女房と渋谷で待ち合わせして、お義母ちゃんの大好きなお寿司を買い、お花を買いました。
そして、今年はなぜか例年5月に行われる東急東横店の沖縄物産展がこの時期にやってます。
知ってる人が出店してる(正確にはここで知り合いになったおかげで沖縄にハマり毎年沖縄に行くようになった)ので顔を出しついでにお買い物。
今回は東急東横店が再開発の関係で改装中のせいか、規模が例年の半分しかなくちょっとさみしかったです。
そして、今年もやっぱり聞かれました。
「お兄さん、沖縄の人?」
ま、もう慣れましたが。
「なんかどっかにセリフが書いてあんじゃないの?ってくらい毎年キッチリ同じ事聞かれるねぇ」と女房。
ま、もう慣れましたが。

帰ってきて、お仏壇にお花とお寿司と、これまたお義母ちゃんの大好物だった沖縄菓子のアラガサーをお供えしました。
そんで、珍しくビールを開けてカミさんと飲みました。
ホントにこうしていると、玄関から帰ってきそうです。
これは3年経っても変わりませんね。
お義母ちゃん、これからもみんなを見守っていてくれよな。
頼むぜ!

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