芸人・次長課長の河本準一が母親の生活保護の受給問題で謝罪した。
私はあの謝罪は非常に勇気のいるものだったと思っていて、今回の件で彼を非常に高く評価している。
誰が悪いのか。
生活保護を受給することはもちろん悪くはない。
働けなくなったら生活保護をもらえばいい、これは当たり前のことだ。
しかし、家族に扶養能力があるならばそちらから生活費をもらって扶養してもらう、このようになっている。
もちろん、それがわかっていて受給していた河本くんも悪くないとは言わない。
だけど、本当にそうなんだろうか。
どうもここまでの話を聞いて見ると河本くんの母上とゆう方は、あまり金銭感覚のない方なのではないだろうか。
それでもガマンして河本くんは稼ぎのない若い頃から彼なりの努力を重ねてきて、それなりに母親の面倒を見てきた。
ところが病気になったという。
そしてこうゆう時にくるのは決まって金の無心だ。
彼はこう思ったに違いない。
「なんで若い時からこうゆう時に備えて貯金してこんかったんや?」
母親は離婚して子供を育てるのに精一杯だったと言うかもしれないが彼はこうも思っただろう。
「女手ひとつで育てた母親がみんな貯金がないワケやないやろう?悪いのは自分やないか。若い時から努力してこんかった自分やないか。」と。
母親になんとか自立して欲しい。
自分の力で生活して欲しい。
オレにだって可愛い大事な家族がいる。
ヨメだってかなりガマンしてくれてるんや。
でも、ここまでそれなりに面倒は見てきたし、いつまでも自分が面倒を見ていてはダメになる。
そこで彼は思った。
「もうオレは面倒は見いひん。自分で努力してなんとかせえや」と。
そこで母親は自分でできる努力として役所に行って相談したところ、働けないなら生活保護とゆう制度があることを知る。
息子はいるけれど、売れるかわからないし、何よりももう息子に迷惑をかけたくない。
どんな母親でも、実践できるかはともかくとして息子に迷惑をかけたくないとゆう気持ちはあるものだ。
結果、役所から生活保護をもらうことになり、親子で独立した平穏な生活が営めるようになった…、とまあこんなところではないだろうか。
でもね、こうなると本当に河本くんが悪いのか?と思ってしまう。
そして、私には河本くんの気持ちが痛いほどよくわかる。
なにも面倒を見たくないワケじゃないし、面倒が見られないワケじゃないのだ。
自分で本まで書いちゃう彼のことだ、気持ちを表現できないとは思えないし、もしそういったことがあればそれを放置するとも思えない。
彼にとっては生活保護は解決点だったのではなかろうか。
もっとも、ここまでの話は推測にすぎないが。
ただ、残念なのはこの理屈は家族の中では通じるものの、対外的には通用しないとゆう点だ。
いい大人が遅刻した理由を「母親が起こしてくれなかったから」と言い訳するのと一緒だ。
起こさなかった母親が悪い、だから自分は悪くない、とゆうのは世間的に通用しないのだ。
大人ならね。
生活保護というのは、市町村役場が給付を決定するものだ。
その際には審査があるが、本来生活保護をもらうべき人が餓死するなどの事件があってから現場は混乱しているようだ。
役場としたってできるだけ助けてあげようとゆう気持ちはあるだろう。
それに、家族に養ってもらうと言ってもドメスティックバイオレンスなどで家族から逃げてきた人だっているはずだ。
むしろ多いのかもしれない。
そうなれば杓子定規で審査をするのはムリな話だ。
ただ、役場が認めているのであれば「不正」受給とは言わないんじゃなかろうか。
「良くない」受給ではあるけれど。
よく勘違いしている人がいるが、生活保護というのは働けない人が受給するものであって、収入がないから受給できるというものではない。
仕事がないから生活保護、ではないのだ。
どのようにしても収入がない見込めない、つまり働けない人がもらうものだ。
好き勝手に事業して、会社潰れて収入がなくなったから生活保護、芸能人が干されて仕事がなくなったから生活保護、なんてことになったらたまったモンじゃない。
それよりもだ。
本来、生活保護の情報とゆうのは個人情報の中でももっともシビアに扱われるべきものだ。
今回は河本くんが自分でラジオで言っちゃったことが発端になっているらしいが、それを論って自分のブログで実名を出して個人攻撃をした片山さつきのしたことは許されることではない。
国会議員というのは国民全体の幸せのために働く奉仕者であって、個人を攻撃することが仕事ではない。
これがただの国会議員で、アホだったら「またか」って思うだけだろうけど、彼女は元官僚である。
つまり公務員だ。
公務員であれば、全体の奉仕者ってことだってイヤとゆうほどわかっているはずだし、入省するときに必ず公務員としての宣言はするはずで、その心構えはどこに行ってしまったのだろうかと本当に思う。
しかも、それをブログに載せて誰にでも見られるようにする。
やはり、今回片山さつきが行ったことは許されることではない。
あと、世耕なんとかとゆう議員もツイッターだかなんだかで攻撃してたみたいだけど、これも同じことなのは言わずもがなだ。
聞くところによると河本くんは私と同じ三軒茶屋にお住まいらしい。
メールででもご連絡いただければ、飲みに行って話を聞くことぐらいはできるのでどうかご連絡を。
…って、マジでメール来たらビックリするけどね。
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